生活クラブ つれづれコラム

生活クラブからお届け 徒然記

2010年07月23日

北1条西17丁目にある

理事 小林 恭江

 7年前、まだ小学生だった娘と一緒にヒロシマ平和行動に参加しました。

はじめて訪れた暑い広島でしたが、1日目の見学を終え平和資料館を出ると

もうすっかり蝉の声も止んで夕方になっていました。

その広島平和記念公園には、

札幌出身の彫刻家本郷新のブロンズ像「嵐の中の母子像」があります。 

たまたますぐそばで、他のグループを案内されていた方が

「私はこの像が好きです。やけどを負った我が子をしっかりと抱き、

もうひとりの子を離さずに必死に引き寄せる母の姿を思います。」
と話す声がきこえました。
 この悲惨な原爆禍の中で、生き抜こうとする母と子がテーマの作品は、
道立近代美術館の前庭にも設置されています。
前庭の作品はいつでも自由に鑑賞できるパブリックアートですが、
その中でもうひとつベトナム戦争の時代、
ソンミ村大虐殺に取材した岩見沢生まれの山内壮夫の作品「子を守る母たち」
があります。
そしてもうひとつ2001年のテロにより崩壊した世界貿易センターの
広場にあって、人命救助のために取り壊された流 政之の作品が、
1/2の大きさで「雲の砦Jr2004」として前庭に蘇っています。
前庭には様々な作品がありますが、私たちに歴史の事実を静かに語りかけ、
それぞれの表現で平和を伝えている3つの作品があることを、
私はもう一人の誰かに伝えたいと思いました。
作品に出会い、感じてください、平和への思いを。
それは北1条西17丁目にあります。