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さわやかな季節の中、各支部で工夫をこらした拡大が行なわれました。新しくなった展説車を使った、江別支部といしかり支部の活動の様子をお伝えします。 手ごたえのあった拡大! ●江別支部運営委員 早川真由美 場所が決まったら、次はチ ラシまき。近くの2つの班や戸配組合員、運営委員で公園 周辺に700枚をほぼまきつ くすことができました。 次に心配だったのは当日の天気。やはり好天であるにこし たことはありません。そんな心配をよそに、風こそ若干あったもののまあまあの天気。開始してしばらくはひと気がなかった のですが、そのうち1組の親子 が公園に遊びに来て、展説初参加の運営委員の子どもと意気投合。遊びながら生活クラ ブをアピールしました。 その後は来場者が増え、皆 さん熱心に説明を聞いてくれました。中には、友人から生活クラブを勧められている人や、どの洗浄剤も肌に合わず困っている人、牛乳の臭いの なさに驚いている人、以前、 戸配組合員だった人など、8 名ほどの来場でした。加入に 結びつく手ごたえのあった、 充実した展説でした。 ![]() 「全員が動く」を合言葉に ●いしかり支部担当理事 山ア栄子
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加工食品を中心とした提携生産者32名、組合員86名が参加し、09年度前期生産者交流会が開催されました。午前の部では生活クラブ連合会長の加藤好一さんによる講演、その後共に消費材を作り上げてきた道内生産者の札幌バルナバフーズ鰍フ杉林 眞さんと国岡製麺鰍フ国岡智哉さんにお話を聞きました。午後の部では5分科会に分かれ意見交換が行なわれました。
今年の消費委員会活動は「卜 マトケチャップを通して消費材を語ろう」 ですが、昨年までは一支部一テーマ活動と、消費材点検などを行なってきました。組合員が消費材について語ったり調査する、このような活動について、どう思っているのか本音をお聞きしたいと思います。まず自己紹介からお願いします。
国岡 国岡製麺の国岡です。 私は97年からのお付き合いで、 ラーメンと焼きそばを供給しております。最初、道産小麦 でラーメンを作ってほしいと言 われたのには大変びっくりしました。けれども12年という 短期間に、国産小麦がたくさん消費されるようになり、なおかつ2段階・3段階も品質が上がった。ということは、皆さんの運動に周りが付いてき たからだという風に思っていま す。その中心にいられたことに感謝しております。 6月に国岡さんから、今回発注がすごく多いけれど何かあったんですか?と尋ねられましたが、国岡さんは活動の成果と思われたんでしようか? 国岡 2年前、センター職員がラーメンを取り上げてくれました。色々調べて、その結果 をチラシにして配ってくれたんです。すると、その支部で注文が増えたということがあり ました。 伝えるパワーっていうのは、 単に聞いただけでは弱いですよね。自分で消費材と市販品を比べてみたり、原材料を調 べるといろいろと分かってく る。そうすると人に伝えたくな ると思うんです。ですから、誰 かが何かの行動をしてくれた んだと思って質問したんです。 昨年バルナバフーズのウインナーの消費材点検をさせてもらいましたが、組合員の目で確かめる生活クラブの点検と、大手量販店の点検に違いがあれば 聞かせてください。 杉林 大手は厳しいですね。 衛生面・法律面など、30〜70項目あって形式が決まっています。一方的で何か不備がないかという見方ですから、やってないのにやったろうというような、疑いを持った目で見られて。 ところが生活クラブのチェックは、共に作り出した消費材を規格通りに作っているか、何かの勘違いでズレていないか、 あるいは共に学ぶためにやろ うということで来られます。生活クラブは、ただ紙を持ってきてチェックするんじゃなく、心と心の会話の中にチェックをかけるんですね。 例えば、我々はオニオンをスパイスとして見ます。組合員さんは野菜と見てたと思うんです。それは大きな問題ではないのですが、もう少し説明 をしておけば良かったなと感 じました。 今、消費材という言葉が当たり前のように出ていますが、 消費材という言葉をどのように感じて使っていますか? 杉林 我々がいう商品という のは未開示で、相手には絶対マル秘です。それで利益の玉とし て、刃物のように鋭さを持ってるんですね。一方、全部開示し、 約束のもとに、約束の数をきちんとその日に納める、という消費材は商品ではないんです。 ですから商品と消費材、これは完璧に区分けして使い分けるべきだと思いますし、これは 素晴らしいことだと思います。
それはどういうことかとい うと、消費材を作り出すこと に、世の中への意義申し立て が全て含まれていると思うんです。ですから新しい消費材 を作るということは、新しい問題を皆さんが考え出したと いうこと。そして、そこに焦点を当てることが、活動の活発化に繋がる大きなポイントになるのではないかと思うんです。私はそのように消費材 を捉えています。 今日の座談会のテーマ「生産者にとって組合員が消費材を語る」ということは、生産 者にとってどうなのかを最後 の質問にしたいと思います。 国岡 今年の6月に輸入小麦 が下がり、11月には国産小麦 が値上がりします。今後さら に外国産が下がるかもしれな い。そうすると差が倍になって しまう。北海道の農家が作っ た小麦を私たちが加工して、 皆さんが喜んで食べるというサイクルを、せっかく作ってきたのに壊れるかもしれない。と いうことは私たちの運動をもっとパワーアップさせて、世に問うていかないといけない時期が きたといえます。 ですから、どんどんどんど ん語っていただきたい。今日参加されている方の数ですが、以前より少ないような気がします。まず「こういう所に行ってみない?一緒に聞きに行こう よ」 っていうことから一歩を踏 み出して頂きたい。 杉林 やっぱり貝になるより、 前進とか改革、あるいは生活 クラブの神髄を知る意味では 語るしかないんですね。 生活クラブの考えているこ とを基に、健康とは何か、安全とは何だ、環境とは何だろ うと。これを理解すれば全然 難しいことではないんです。ですから大いに消費材を語り続 けなきゃだめだと思います。 講演
生活クラブの共同購入原則 は「消費材の要件を満たす材を生産者とともにつくる (生産する消費者) 運動」である。それは組合員の利用結集する力で生産者と話し合い、応分の責任を取りながら提携するということ。 そしてつくる材の要件で大切なことは「適正価格と情報公開」。素性の確かなものを適正な価格でというのが生活クラブ 40年間の基本理念。素性確かなものは、情報公開 にきちんと裏付けられたものでなくてはいけない。 次に米・牛乳・豚肉・ 牛肉・鶏肉・鶏卵の主要 6品目にこだわる。これらの品目が自給という意味において国内生産に占める位置、各組合員家庭の食生活に占める位置においても重要性が高い。 購買力の結集、利用結集こそが全ての基本。生活クラ ブの消費材の今日までの到達点 (品質・規格)や各種の消費材基準は結集された購買力によって実現してきた。この集中力(単品結集力)が生活クラブのエネルギーの源泉である。 茨城大学の河野直践先生の言葉。「食と農を巡る問題の根本原因は、食の現場と農の現場が分断されている点にある。そうなると消費者は少しでも安いものを買うだけで、自給率向上や環境への配慮は二の次になってしまう。消費者が生産現場と結 びついた協同活動に参加することこそ、食生活は健全になり地域農業は再生され、自給率も向上していくだろう」。私は全くその通りだと思う。今、協同組合人の間に理論や思想を避け、事業を優先する傾向があるが、本質を忘れてはいけない。 1965年、東京オリンピックの翌年は食料自給率が73%だった。06年度は39%。私はこの自給率を70%台くらいまで押し戻すのが目標だと思っている。 食料危機は構造化し、今まで以上に自給・循環への挑戦が 求められている。 自給率向上に向けた基本方針は次の3つ。「稲作経営安定を前提とする米の多用途化の推進」「輸入飼料に依存 し過ぎた畜産・酪農のあり方の見直し」「原料の大半を輸入に頼る油脂類の国産化の追求」。これが価格問題への挑戦になる。一致団結して大いに共感をつくって、共同購入をさらに着実に次に繋げてい きたい。 1844年、協同組合の先駆であるロッチデイル開拓者組合は、混ぜ物をした食品に対して宣戦布告した。20世紀型の不純物は、象徴的なのが遺伝子組み換え食品。これを排除するのが今の協同組合の使命。 これを堅持して、その強みをさ らに強化すること以外に、我々がやり抜く方法はないと思う。 共感の強化による価格問題の克服と、重要な指標は利用結集と 主要品目の利用人員率。この数 字に裏付けられた運動と、社会への提案を皆さんと一緒に進めたいと思っている。 ![]()
![]() サードプロジェクトという名前の由来は、第3者の立場で福祉活 動を見守り、3つの活動計画を実行すること。1つは歌声ライブコンベンション「ガーリックナイト」 の開催。2つ目はミュージック・ ライブリー・システム (MLS)を 作り、病院内でも応援合唱歌を聴 いてもらうこと。そして、3つ目 はガーリックナイトを運営するボ ランティア活動「 取材に訪れた今年1回目の ガーリックナイトコンサート。お知 らせと呼びかけは、北海道難病連や札幌市内の盲学校、ホームページなどを通して行ないました。 コンサートが始まると、ガーリッ クパウダーと名付けられたバンドが、「待つわ」「なごり雪」等々、 昔懐かしいヒット曲で、参加者を 和やかな気持ちにしてくれました。 途中「祈り−平和を我等に」では、 MLS録音のため参加者全員で合唱しました。 元気の源であるニンニクがとても好きな成田さんは、「助成金は本当に助かリました。08年度もコンサートを2回開催しましたが、費用が殆ど自己負担です。多く の人にこのプロジェクトの目的を 知ってもらいたいですね」 と、息 の長い活動を目指しています。 会場となった時計台ホールに心地よい歌声が響きました ![]()
就学前の育ちに心配のある子ども を対象として、遊びや体験を通して発達を促す児童デイサービスが事業 の柱。週に3日間開所しており、現 在8人が利用しています。一日のスケジュールには、お母さんが子どもから離れてひと息つく「お母さんのほっとタイム」も設けています。「困りご との相談にも乗っています。子育て が難しかったり周囲から理解が得ら れにくいなど、お母さん自身まいっ てしまうことがあるのです」と理事長の川人美由紀さんは話します。 このほかベビーマッサージ教室、1 〜3歳児の親子を対象とした幼児教室、妊娠中から子育て中のお母さんがお茶やおしゃべりを楽しむママカ フェを運営しています。ママカフェは 地域のおしゃべりの場として、また 2カ月間のべビーマッサージを卒業し た後、仲良くなった親子の交流場所 がないことから開設しました。 「看板を見かけてこに来て、う わあ−と泣き出したお母さんもいます。 ストレスがたまっていたり・コミュニケーションを取るのが苦手で孤立してしまう人が多いのです。 子どもが健やかに育つには、お母さ んが精神的に安定していることが大 切。お母さんの話しをじっくり聞く などサポートしていければと思いま す」。 スタッフは、デイサービスに通う 子どもの幼稚園に出向いて集団での 様子を観察したり、治療に当たって いる医師と話をするなど、専門性を 生かした支援を行なっています。 「幼稚園・病院等と子どもの様子に ついて情報を共有し、連携を広げて いきたいと考えています。8月には リコーダー・チェンバロなどのコン サートや、教育大札幌校の斎藤真善 准教授による『楽しい子育て講座』 を開催します」と、川人さんは今後 の活動について語ってくれました。 ![]()
6月6日の田植えツアーには 65名が参加し、田植えの他に、 午前中は生活クラブ米が保管 されている「北の米蔵」と、ナタネ畑を見学しました。子どもたちやお父さんの参加も多く、 わいわいがやがや楽しい一日に なりました。 米蔵では11℃〜13℃・湿度70% 以下で管理されていて、全体で 5万俵ものお米が玄米で貯蔵 されています。170kg人りの 袋には、品種・番号・「トンボ」 の記載があり、他のお米と区別 されていて混ざることは無いそ うです。 ナタネ生産組合の宮井誠一さ んのお話を聞きました。ナタネ は連作出来ないため、4年あけて輪作するので、大豆・麦など の作物についても価格の保障と 安定が必要なこと。滝川のナタ ネは種も滝川産、良質な「な たね油」は酸化しにくく栄養価に優れているので、子どもたちに安心して食べさせたい食品であることなど、興味深い内杏でした。 ナタネ畑はあたり一面黄色の 美しい景色で、花にはマルハナバチが飛び交い、下の方には緑色の種が出来ていました。 とんぼの会の寺崎会長から 田植えの仕方を教わり、皆で どろんこになりながら楽しく 田植えを行ないました。秋に は美味しい「とんぼのゆめ」に なるのかと思うと、稲に「がんばれ」と気持ちを込め植えました。田植えが終わった広い田んぼは輝いていました。 そこへ平沢さんが米ぬかを 薄く撒き始めました。これは水面の光を遮断して雑草を生えにくくするためで、少しでも農薬を減らそうと努力している「とんぼの会」らしさを 感じました。 田植え体験は、ひと仕事終えた達成感と、生産者の気持 ちに一歩近づく貴重なものにな りました。
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