![]() ![]()
石けん 重曹 クエン酸
初日は、ソウル東北女性民友会生協の方たちの心温まる歓迎会があり、誰もが今回の交流にかなりの期待感を持って臨んでいることがうかがわれ、和やかな場の中にも心地よい緊張感が漂っていました。 二日目、お互いの活動を報告し、学び合うセミナーが行なわれました。私たちはスライドを使ったり、わかりやすい表現を心がけて発表しました。民友会生協からは、フィービラの森づくりの目的や福祉基金、そしてたすけあいワーカーズの取り組みについての質問がありました。 封建的社会での女性運動として ソウル東北女性民友会生協 は、組織分権を通して組合員参加を拡大し、地域とより一層 密着した活動を行なうため、ソ ウル東北女性民友会より重要 活動の生協部門を分離独立し、 2005年に創立されました。 女性が主体となり、調和・ 協同・平等の理念を土台に協 同組合原則を実践し、生産者 と消費者の協同、および代案 生活運動を展開して持続可能 な社会の実現に寄与すること を目的としています。 女性主体の理念は、取り扱っ ている材(生活材) に向き合 う姿勢に顕著に表れています。 例えば、働く女性に必要と思 われる材の開発。また、性差 別につながる材の名称や、生 産者の名称まで変更させた経 緯があるそうです。 また生産者との提携におい て、ソウル女性民友会生協の 理念を理解していること、すな わち「性平等」 について理解 し、共に考えることを、生産者 を選ぶ第一条件にしています。 このことは、韓国で未だ家父長 制が根付いていることへの反発 の表れかもしれませんが、提携 のあり方として自然な成り行 きのように思えました。
交流を今後の活動に生かす 文化交流として、伝統芸の チヤング(太鼓) 演奏と、キ ムチ作り体験をしました。ま ず、チヤングの演奏を主な活 動としているサークル「タプ リ」 の自前の練習場を訪問し、 力強さは共通するものの日本 の太鼓とは明らかに違う音や 演奏に、異国気分を充分に堪 能しました。キムチ作りはソ ウル東北女性民友会生協の方 たちから直接手ほどきを受け、 韓国女性の豪快さに圧倒され つつも随所に心の温かさを感 じて、本当に楽しいひと時を 過ごしました。 初めての交流なので双方に 理解しにくいところが多少あ りましたが、地域での活動を こんなに頑張っている女性たち がいることを共に知ることがで き、お互いに元気や勇気を与え 合ったと信じています。交流と は相互理解であることはもちろ んですが、それ以上に、自分た ちの運動を見つめ直し、ビジョ ンをもって未来の姿を問い直す 好機であるところに意義があ ると改めて確認しました。 (理事 小林明美) ![]()
![]()
09年度の助成先10団体を紹介しています。今回は「ボランティアサークル ななかまど」(岩見沢市)と、財政再建中の夕張を応援する目的で助成先 に選ばれた「ひなたBOOK(ひなたぼっこ)」(夕張市)を紹介します。
当初は保育士の経験を生かし、人形劇やペープサートなどを披露しましたが、反応はあまり良くありませんでした。何よりもメンバーある70代の男性が馴染めないものを、同年代の人たちに受け入れてもらえるはずがないと、懐メロを中心とした寸劇へと趣向を変えてきました。 1回の公演はおよそ50分。寸劇・ケーナ演奏・童謡と、テンポ良く続きます。特に水戸黄門の寸劇はお年寄りにも好評でいつも拍手喝采です。南京玉すだれの場面では、リズムに合わせ体を動かしたり手拍子をしたり。懐メロは娘の顔を忘れてしまった人でも覚えていて、一緒に歌ってくれるそうです。「喜んでもらえることが私たちの喜びになっています。私たちも楽しんでいるんですよ」と西村さん。 公演は、7人のメンバーのほとんどが仕事を持っているため2ヵ月に1度が限度。1年間で6ヵ所を訪問しています。その合間には衣装や小道具を手作り。材料は持ち寄ったり自分たちの会費で賄います。 「もっともっと笑いを取りたいので、いつも笑いの種を探しています。笑うと心も体も活性化されますから。あと5年は続けたいですね」と、西村さんは嬉しそうに話してくれました。7粒のななかまどの赤い実は、冬に向かっていっそう際立っていくことでしょう。
2007年3月、夕張市が財政破綻した影響で市立園書館が閉鎖。 そのため、市の保健福祉センター内に図書を移して、図書コーナーを開設しました。 図書館が閉鎖される以前は3人いた市の職員も、移設後には、司書の平井由美子さんだけになったため、知人や親しい人に呼びかけて、 図書コーナーボランティア「ひなたB00k」が設立されました。 主な活動は、絵本の読み聞かせや図書の整理と補修などです。 保健福祉センターヘ移設したのを機に、1歳半と3歳児健診時に読み聞かせを始めました。さらに、市内に6校ある小学校でも、読み聞かせを行なうようになりました。 学校の先生方にも認知され、2時間もの授業時間を任されることもあります。また、老人施設からの依頼もあり、昔話しの絵本や紙芝居が、お年寄りにとても喜ばれています。市民も読み聞かせに興味を持ってきたそうです。 現在メンバーは21名で、ほとんどが家庭の主婦です。絵本にふれる機会のなかったメンバーでも、子供たちの楽しそう笑顔に出会ってからは、すっかり魅了され、今では大事な読み手となっています。子供たちやお年寄りが、笑ったり感動したりするのを直に感じることが、何よりの喜びです。 予算がないので、本を購入することはできませんが、寄贈図書が多いので図書館があった頃よりも新刊が多く揃っていて、健診後に絵本を借りていく親子や、お年寄りなど、市民への本の貸し出しも増えているそうです。 11月には「図書まつり」を行ないます。読み聞かせや人形劇など、楽しい企画にメンバーみんな、はりきっています。 ![]()
9月29日、エルプラザにおいて環境委員会主催の「Rな一日」が行われ23名が参加しました。 ㈲ひがしリサイクルサービス東龍夫さんのお話の後、参加者がびんにつしいて疑問や質問を出し、 話し合いました。また、Rびんの消費材を使った料理の試食や市場調査の結果報告もありました。
現在、道内には一升びんが70~80万本流通しています。核家族化・冷蔵庫に入らないなどの理由か ら主流は紙パック、中・小型びんへ移りつつあります。 ビールでは出荷量の約2割にびんが使われていますが、その内8割が業務店向けです。その他300mlや 720mlのRマークびんが30~40万本出荷されており、日本酒や焼酎などで使われています。 びんの回収はスーパーではあまり行なわれず、酒店など全道1500店や回収業者が回収しています。 しかし、Rマークびんについては制度があまり知られていないため、回収はほとんどありません。北海道容器商業協同組合でも「ガラスびん回収」についてパンフレットを作っていますが、なかなか活用はされておらず、店員でもリターナブルびんについて知っている人はあまりいない状況です。 では実際にリターナブルびんを循環させ活用して いくには、どうすればいいのでしょう。それにはまず、作る場所・消費者・回収する場所が近くなくて はうまくいきません。例えば日本酒を例に挙げると、道内消費量の約8割が新潟や九州などの道外産です。 びんの活用という点からすると、高い輸送コスト、移動によるびんの劣化などから再使用が難しくなります。生活クラブでも地元のものを優先して消費して いますが、循環型社会を目指すにはリターナブルびんも地産地消型のシステムを作るべきなのです。 ●これからの画収拡大と普及 市民が行政に働きかけて「Rびん回収協力店制度」を作ってはどうでしょうか。スーパーや回収業者に登録を呼びかけ、受け皿を作っていくのです。また、札幌市で行なわれている混合回収では、びんに傷がついてリユースすることはできません。全てリサイクルにまわってしまいます。ですから使い捨てびんを含めた全てのびんをコンテナ回収し、リターナブルびんを選別していけばリユースしやすくなります。 現在の容器包装リサイクル法では、容器廃棄物の収集と処分費用を自治体が負担しています。そうではなく、廃棄物の処理をメーカーに義務づけ、売った人も、買った人も費用を負担するように変えていけると良いのではないでしょうか。そうなると当然、 販売価格に処理費用を上乗せすることとなり、費用を抑えるためにリターナブルびんを採用するメーカーも増えてくると思います。 また、「温室効果ガス25%削減」の施策として、リターナブルびんを率先して普及させていくよう、環境大臣・消費者大臣に要望を出していってはどうかと思います。さあ私たち市民から声を上げていきましょう。 Rな一日etc
![]()
![]() ![]() |