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Q1 遺伝子組み換えって何? A. これは新しい生命体を作り出す技術のこと。 ある生物の有用な遺伝子を取り出して、別の生物に取り込み、これまで自然界では起こり得なかった生命体を作りだし ます。 例えば、除草剤をかけても枯れない大豆や、殺虫毒素 が組み込まれていて食べたら虫が死ぬトウモロコシなど。
![]() A.次のような、いろいろな悪影響を及ぼす恐れがあるといわれています。 ●食品としての安全性が検証されていない ●自然界の植物や非GMの農作物への交雑により、生物多様性の生態系が破壊される ●世界に数社しかない多国籍企業による種子・食料支配が進む ![]()
![]() ![]() Q3 日本人は遺伝子組み換え食品を知らずに食べてるって本当? A. はい、本当です。現在、日本では大豆・ナタネ・トウモロコシ・ジャガイモ・綿・テンサイなどの輸入が認められています。 2001年4月からGM食品の表示が義務づけられましたが、対象品目はごくわずか。しかも重量の5% 以下は表示の対象外。 そのため加工品のほとんどはGMの表示を免れています。 つまり日本人は知らな いうちに、たくさんのGM食品を口にしているのです。
Q4 遺伝子組み換え食品を食べ続けると どうなるの? A.外国の動物実験ではさまざまな影響が出ています。 GM大豆の餌を食べさせた親ラットから生まれた子ラットに、同じ餌を与えたところ生後3週間以内に半数以上が死に、 生き残った子ラットも興奮しやすく凶暴になったと報告されています。このほか組織損傷、免疫異常、発がん性の疑いなど さまざまな事例が上がっています。 Q5 私たちの消費材は大丈夫? A. 1997年1月、生活クラブは「遺伝子組み換え食品は原則として取り扱わない。ただし、混入している場合は情報を公開し表示する」 ことを決め、提携生産者とともに原材料の非組み換え化を進めています。現在、対策できていないものが一部ありますが、 ほとんどが原料の1%未満です。
A. 生活クラブグループ全体で「ストップGMO宣言」の統一行動をとっています。北海道では学校給食に GM原料を使わないよう求めたり、他団体と連携し、04年には北海道農業研究センターでの GMイネ試験栽培を中止に追い込みました。 さらに「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」と共に署名活動や全国集会を開催。 その結果、消費者の声を反映させるかたちで道のGM規制条例ができました。 また、道内のJAに呼びかけ講演会を開催したり、提携生産者に「遺伝子組み換え作物を作らない 地域(GMOフリーゾーン)」であると宣言してもらうよう働きかけています。 09年には、消費者に知らされずにGM食品が流通している問題等から、 食品表示制度の抜本改正を行政に求めました。 ![]() ![]() 遺伝子組み換え作物の問題点 ●遺伝子組み換え技術とは ある生物から目的とする有用な遺伝子と取り出して、別の生物に導入することにより、改良しようとする生物に新しい性質を付与する技術。 生物には元々の性質やルールがあるが、入り込んだ別の生物がルールを無視してあばれまくることになる。また、細胞が本来持つ作業量・エネルギー量は変わらないのに、新たな性質および作業が加わるため、収量が増えると謳っているが、増えるとは考えられない。食品の安全性や栄養価にも影響するのではと懸念している。 一方、GM作物推進派は、技術の利用に熱心だが、GM生物が与える影響や危険性については勉強不足である。さらに、GM作物の危険性を暗示する科学データに対して、推進派はことごとくもみ消し、決して安全性を示すための再試験を行おうとはしない。 命を蝕む技術はやめるべきである。 ●遺伝子組み換え作物の問題点 1 食品としての安全性 2 食糧確保の問題 ・特定の品種を大量栽培する危うさ ・米国と巨大企業による食糧支配 3 他の生物への影響 食品の安全性は科学で立証できず、長年食べたという経験からしか判断はできない。「安全性の立証は極めて困難、動物愛護に反する」という理由から、いきなり人体実験というわけである。さらに環境への影響が心配である。殺虫性除草剤耐性のGM作物が生物多様性の生態系を壊していくだろう。 危険ではないと考えられていた物質が、思いもよらない被害を起こした事例は過去にたくさんある。原発の安全性の議論によく類似しているが、GM生物は自己増殖し、予想外の場所を汚染していく。危険と分かった時はは既に手遅れ。そのためには予防が必要である。 「国民の安全を保障する」とは、まず安全な食料を安定的に供給することである。国策として「自給率を上げ、米国からの独立」をしなければいけない。日本の家畜飼料の備蓄は1週間。米国が1週間輸出を止めると言ったら日本はお手上げとなる。米国の言いなりにはならないようにするためには、消費者・生産者がもっと声を出し、活動することが必要である。 ![]()
09年度の助成先10団体を紹介しています。今回は「わくわくみゅーじっく みんないい会」(札幌市)と、「障がい児者自立活動グループ つぼみ」(当別町)を取材しました。
現在、会員数は年長から小学生 の約20名。自閉症やダウン症の子 どもたちです。年齢や発達段階な どで2つの班に分かれ、年6回、 西区の「ちえりあ」で活動してい ます。 その子に合ったきめ細かい対応 をするため少人数制をとり、看護師、福祉関係、作業療法士、理学療法士、会社員などのポランティ アがマンツーマンでついています。 初めのうちは難しかった、座っ ていることや輪の中に入ることな ども回数を重ねるにつれ、リーダー の目を見て指示を待つ、ベルの音を聞く、共同でひとつの音楽を作 ることなどもできるようになって いくそうです。また、目的である 感覚統合(目で見たものを感覚と してとらえること)を図る、情動の発散・安定・コントロール、リズム感を養う、発語の練習なども皆で 音楽を楽しみながらプログラムに 取り入れています。 助成金では、3オクターブある 鍵盤ハーモ二力を2台購入しまし た。音域が広いので、演奏できる 曲目が増えたそうです。 「最初はどんなプログラムを作っ たらいいのか、試行錯誤して大変 でした。会では子どもたちと歌っ たり踊ったりすることが楽しみになっています。これからも、音楽 を通して子どもたちの成長を促し ていきたいですね」と、武井さんは 笑顔で話してくれました。 ![]() ![]() ![]()
「つぼみ」は、障がいのある子どもの自立支援を目的に活動を行 なっています。代表の北公枝さん は、二人の子どもを持つお母さん。 二人に自閉症や知的障がいがあるため、日常の生活や将来の仕事に 役立つ技能を身に付けさせたいと 考えていました。しかし、当別町 ではそういった療育機関がほとん どないため、「自分がやるしかな い」と会の設立を思い立ったと言います。 現在、活動は月に一回。ヘルパー やボランティアの協力を得ながら、 地域の会館で行なっています。トレーニングに集中出来るよう、会議室に間仕切りを設置してコーナーごとにスケジュールや・作業の手順を示した絵カードを貼っていきます。 子どもたちはカードを見て洗濯物を干す、空き缶をつぶすなどの作業をし、終了したことをスタッ フに伝えるといったコミュニケーションの練習もしています。同じトレーニングを家でやろうとしても、甘えたり集中をそぐものが多 いので、うまくいかないんです」 北さんは子どもに合わせたプログラムを考え、カードや教材を手 作りしていま す。養護学校の先生と相談しながら進めていますが、このやり方良いのか心配になることもあるそうです。当別の支援機関は、函館市の管轄になるため、 直接専門家の指導を受けるには厳 しい状況です。それでも実情を 伝えてアドバイスをもらおうと、トレーニングの様子をビデオに撮影して支援機関に送っています。 「事前の準備に時間がかかるので 月に一度の活動がやっとですが、 子どもたちが自分で出来ることを 増やし、将来につなげたいと考え ています。少しずつでもこの活動 を広げていきます」と、北さんは語ってくれました。 ![]()
生活クラブの監査は外部の 専門家に委託するのではなく、 組合員から委任された組合員 監事が行っています。これは組織運営や運動をより良く、活発に進められるようにする自主運営活動の一つとして捉えています。常に組合員の視点に立ち、事業と運営のバランスを考 えながら、点検と評価をするよ うに心掛けています。 監査には総代会で決定され た活動方針が、計画に沿って執行されているかを見ていく「業務監査」と、組合員一人ひとり が「出資・利用・運営」という 形で参加している共同購入の事業高や、財産状況が正しく報告され、的確に活用されて いるかを見ていく「会計監査」 があります。 監事会の主な活動は、毎回 の理事会への出席、年1~2回各委員会に入る、各センター 及び地区館等の施設監査です。 四半期毎に監査を行い、理事会へ提出しています。今年度も10 月に上半期の監査を行い、会計処理は適正であることを確認し たという監査結果とともに、次 のような上半期監査報告書を 理事会に提出しました。 上半期監査報告 ●組織活動 拡大は、加入数が近年にな く振わず、計画102名に対 し、純増マイナス174名と非常に厳しい数字となりました。 紹介やチラシまきによる加入情報の減少や資料請求のみに 留まり、加入につながらない ケースが目立ちます。これまで 行なわれている組合員の手によ る春の一斉チラシまきが、有効 に撒けているかどうか把握する ことも時には必要です。今後も 有意義なものとなるよう期待 します。
●共同購入活動 供給高は、計画・前年対比 とも前年実績を下回りました。 一世帯利用高では、ほぼ計画通 りに推移していますが、計画購入品・冷蔵・冷凍品は、今後も落ち込みについて注視し ていく必要があります。 7月の地区会「トマトケチヤップを語ろう」では各支部とも具体的な流れをつくり盛り上ったようです。ケチヤップを通し、生活クラブの社会的意義を再確認できたことが伺えます。後半の活動に生かし、充実した内容となるよう期待します。主要品目の牛乳は供給本数が年々下回り低迷が続いて います。DVDを有効に活用するるなどして、生活クラブ牛乳の優位性を語り続けながら、利用結集に励んでください。 10月には、釧路支部を除き全支部展開となる農産物は、物流面(欠品・腐れなど)での課題はあるものの、順調な伸びをみせています。食べ続ける手助けとなる情報発信を引き続き行なってください。 ![]()
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