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新規組合員を迎えてウェルカムパーティー
遺伝子組み換え作物の作付け面積は、年々増加しています。日本の自給率が極端に低い大豆、なたね、とうもろこしなどが遺伝子組み換え作物として作られ、輸入されています。日本に輸入される大豆の7割近くが遺伝子組み換え大豆です。日本の表示制度が不十分なので、私たちは「自覚することなく」毎日食べ続けています。 「食べたくない」を実現するために、世界中の人々が「GMOフリーゾーン運動」を広げています。「作らない」を実践する生産者のグループ、「作らせない」を条例として制定する地方自治体、「食べない」と意思表示する消費者。3者が手をつなぐことで「GMOフリーゾーン」が広がって行くのです。 日本の「GMOフリーゾーン運動」は、耕地面積の1%の登録を目標にスタートしました。09年3月の「GMOフリーゾーン運動」全国交流会で、5万haを超え目標達成が報告されました。北海道からは生活クラブ提携生産者を中心に4万haが登録されています。集会では次の目標を10%にしようと確認し、新年度がスタートしました。 09年度は、新しく生活クラブと提携した生産者にも働きかけ、新たに約74haが増え、登録面積がさらに拡大しました。「北海道遺伝子組み換えイネいらないネットワーク」で、ともに活動している北海道農民連盟の生産者の登録もあり、運動の広がりを実感しています。 担当理事 泉屋めぐみ
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講師 ㈱平田牧場 生産部本部長 齋藤昇さん ●世界人口と日本の食生活 今、日本は人口減に転じたが、世界人口は1分に152人、1年に8千万人ずつ増え続けている。現在68億4千万人の人口が、40年後には95億人にも膨れ上がると予測されている。このような状況の下、飢餓人口が10億人もいる。それでも日本は食料の多くを海外に依存している。 日本の穀物自給率は28%しかない。45年前は73・2%だったのになぜか?それは食生活の変貌が原因である。米の消費量が半分になり、畜産物・油脂類が2倍以上にも上がった。穀物輸入量の約半分が家畜の飼料だから、畜産が自給力を低下させたといえる。牛肉1kgを生産するのに12kg、豚肉は7kgの穀物飼料が必要。多くの飢餓人口がいることを考えると、海外からお金を使って穀物を奪い、減反政策で田圃(たんぼ)を遊ばせるのはいけない行為だと思っている。このことに気付かせてくれたのは生活クラブだった。 穀物の輸入は、生産地の水を奪い、輸送のために多くのCO2を排出しているということ。遠くから持って来ず、地産地消するのが本来あるべき姿である。日本の田圃は約251万haで、そのうち減反田が87万ha。人口は減り続けるので、40年後には食用米の田圃の半分以上が不要になると推測されている。 ●提携の歴史 平田牧場は山形県酒田市で62年に創業、67年に会社を設立した。東京の生活クラブも、ほぼ同時期の68年に創設され、組合員の皆さんが豚を食べてくれたおかげで、会社が大きくなった。 出会いは73年、生活クラブが庄内米の取り組みで、遊佐町を視察。その足で、隣町にあるうちの畜舎を見せてほしいと。「こんな綺麗な脚をした豚はいない。ぜひ食べたい」と言われ、翌年から実験取り組みをスタートさせた。 ところが、付き合いを始めたばかりなのに、これまでと同じ品種をやっていてはだめだと言われた。生活クラブは変わったところで種にもこだわる。それで74年に品種の検討を開始し、81年にLDB種(三元豚)での方針が策定された。提携をきっかけに信頼関係を深めながら、生活クラブと共に代理人運動や遺伝子組み換え問題にも取り組んできた。
生活クラブは、食の専門生協として「安全・健康・環境」に関する10の原則を打ち出している。この原則を下に、生産者と組合員がともに生活クラブ運動を進めながら、信頼関係を築いている。原則は全ての品質につながるものであり、これは世の中が変わっても、絶対変わるものではないのだろうと思っている。 生産者には情報開示・組合員との信頼強化が、組合員には生産者との信頼強化・「おおぜいの自主監査」や組織活動による消費材の利用結集が求められている。ぜひ皆さんには、OCRに数字をいっぱい書いてもらいたい。 ●こめを食べて育った 「平田牧場三元豚」 平田牧場では直営農場を13、提携生産農場を52、栃木県から北海道まで持っていて、年間17万頭を出荷している。 庄内における飼料用米(自給運動)作りは、生活クラブから発信された。97年に産学官で構成するプロジェクトを立ち上げ、遊佐町でスタートさせた。 飼料用米というのは価格が安いため、農家はなかなか作りたがらない。補助金が出てようやく採算が取れる。一時打ち切られ、断念したこともあるが、これではいけないと自給運動を続けてきた。その結果、09年に国から10a当たり8万円の補助金が出た。食料自給を向上させようという運動が国を動かしたといえる。 米を配合した飼料で育てた豚は、06年に取り組みを開始した。事前に豚の肉質分析(理化学分析)を行った結果、●柔らかくなった●オレイン酸が増え、美味しさの成分が高くなった●リノール酸が低くなり酸化しづらくなったなどが分かった。食べ比べでは、米を食べさせた方が格段に評価が高かった。 ●北海道の取り組みについて 北海道では昨年の12月から、米を10%食べさせた豚を供給しているが、この米は道産の食用網下米を使っている。今後は北海道でも飼料用米栽培を進める予定である。生産頭数を8600とし、作付け面積および米量を試算した。米量は258トン、田面積は43haとなる。今、飼料用米の生産者を探しているところで、肥育期の豚に食べさせる計画である。 ただ、飼料用米を継続して生産するには、 ①いかに安くできるかという耕種側の努力 ②米使用量を上げるという畜産側の努力 ③消費者側の自給率向上への理解と消費努力 ④国の政策として国民の食料保障 が必要である。 皆さん、北海道の食料自給率向上のためにも、美味しい豚肉をたくさん食べてください。 ![]() ![]() ![]()
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現在は、子どもからお年寄りまで障がいのあるなしに関わらず、 すべての人々が自然にとけあって生活できる地域を創造するため、 さまざまな活動を行なっています。誰でも気軽に集えるたまり場の開 設、ミニ・コンサートや料理、もちつき祭りなど地域福祉をすすめ るための地域交流、障がいのある人や家族のための支援事業など、 その内容は多岐に渡ります。 そして、09年4月からは週に3日、障がいのある中高生が放課後 を過ごせる場所「ゆるっと」を始めました。現在利用しているのは 中学生3名。決まったプログラムを設けず、好きなことをしてのん びり過ごします。近くの学童保育所に遊びに行ったり、公園でサッ カーをしたり。出かけない時には歌をうたったり、絵を描いたり、 ごろごろと昼寝をすることもあります。唯一の決まりごとは、5時 過ぎに掃除をすること。 スタッフの遠藤江里子さんと須田菜摘さんは「他者との関わりを 大事にしたいので、本人のやりたいことだけではなく、こちらからアイロンがけや、封筒に手紙を入 れる作業を手伝ってもらうこともあるんですよ」と話します。誰で も一緒に過ごせる場所になるように、地域の住民や学生などのボラ ンティアも募集する予定です。 「利用者ももうちょっと増えたら楽しいですね。子どもたちには、 他の子のことも視野に入れながら過ごしてほしいと思っています。 せっかくまわりを見る力を持っているのですから」。つばさ応援団の 活動は、少しずつ地域に広がっています。 助成金で画用紙や絵本、楽譜などを購入しました とまり木の集い ![]() ![]() ![]()
「病気の存在を知り、互いに悩みを打ち明けられるセミナーを開く ことができて本当に嬉しい」。 脳脊髄液減少症患者の集い「とまり木の集い」を立ち上げた石崎 幸子さんは、昨年6月、助成金で医者や当事者、その家族が集うセ ミナーを開催することができた喜びを、真っ先に語ってくれました。 交通事故や転倒などの衝撃で、脳や脊髄の髄液が漏れ、めまいや 頭痛、集中力の低下を引き起こすとされる脳脊髄液減少症。近年まで原因や治療法、その病名すらも知られていませんでした。いくつ もの病院をたずね歩いても適切な診断がなされないまま、精神の病 として片付けられる。家族や職場からも理解されない。こうした実 情の中で、体と心の痛みを抱えた患者の多くは孤立し、先の見えな い状況に置かれています。 石崎さん自身、右半身のマヒや激しい頭痛に50年間苦しみ続けて きました。転機は2年前、病院のMRI検査で髄液の漏れが見つか り、この病気であることが判明しました。そして「ブラッドバッチ」 という治療法で、辛かった症状が少しすつ改善された経験から「同 じ病で苦しんでいる人の力になることができたら」と、08年12月に 会を発足。情報交換やFAX・電話・Eメールなどでの相談対応、 広報活動などを行なっています。情報誌や新聞に活動が紹介された おかげで、会員は現在50名になりました。 会発足のもう一つの目的は、治療が健康保険の適用となるように 働きかけること。日本では、脳脊髄液減少症に対する認知度が低く、 有効とされている手術に保険が適用されません。高額な治療費を負担できずに断念する人もいます。 将来に希望や夢が持てるよう、困窮する患者の不安を一つでも取 り除きたいと話す石崎さん。「国に保険の適用を求めるとともに、今 後もこの病気を知ってもらう活動を広げていきたいと思います」 ![]()
戸別配達システムを導入して12年(釧路支部を除く)。2010年1月現在、 戸配組合員は61.5%の8299人になりました。地域で催された班パーティー に参加した戸配組合員は、組合員で集う楽しさを体験しました。
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支部から借りた、平田牧場の三元豚に懸ける情熱とこ だわりを伝えるDVDを見ました。平田牧場会長の新田 さんの山形弁はどこか懐かしく画面に引き込まれ、生活 クラブと出会った時の話はとても興味深く感銘しました。 続けて牛乳のDVDも見ました。毎日何気なく飲んでい る牛乳ですが、改めて安心安全とおいしさを再確認しま した。生産者のメッセージもとても良かったです。戸配 の玉手さんは、「海鮮鍋や他の消費材の試食もとても美味 しくて、生活クラブでなくっちゃ!という思いを強くし ました」と話してくれました。 最後にお薦め消費材の話で盛り上がり、「和風サークル 和み会」のメンバーでもある丸山さんは、帯をリメイク した作品など沢山見せてくれました。外は雪でしたが温 かく楽しいパーティーでした。 班組合員5名とその家族1名 戸配1名 参加 1月16日 武田宅にて開催 ![]()
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