生活クラブ北海道機関紙

2011 8 NO.343

    
INDEX
●設立10周年 生活クラブの「デイこたけ」は市民参加による地域福祉の取り組み
●2011年度前期生産者交流会 生産者とともに作る消費材を見つめ直そう
●戦後66年 打方成美さんに聞く戦争体験 少年兵に志願しない者は国賊
●フィールドワーク 多様な生物が生きる環境を守ろう!
●情報BOX

一人でも多くの人を石けん派に!

 石けん使用を入り口に水環境を守るという視点で、広く生活を見直そうと続けている石けん運動。石けん運動委員会が全道庁労働組合の家族会主催の学習交流会に招かれ、出前講座を行いました。石けん運動委員や有志7名が講師となり、総勢90名を超える参加者に向けて合成洗剤との違いを丁寧に説明し、汚れ落ちを比較したり、白くなったと見せかける蛍光増白剤をブラックボックスを使って見てもらうなどの実演を行いました。また、各テーブルでとろとろ石けんやクリームクレンザーなどを実際に作り、汚れ落としの体験をすると「こんなにきれいに汚れが落ちるの」「合成洗剤よりきれいになるね」と、あちこちのテーブルから驚きの声が上がり、石けんの良さを十分に伝える機会となりました。

 
 

せせらぎとぬるま湯で、とろとろ石けん作リ

ブラックボックスを覗いて、蛍光増白剤の
青白い光を確認




設立10周年
生活クラブの「デイこたけ」は市民参加による地域福祉の取り組み
生活クラブデイサービスセンター「デイこたけ」     
                 施設長  黒田さとみ

 
デイこたけまつりでは「ライラックハーモニカ」のみなさんの演奏が披露されるなど楽しい催しが行われ、たくさんの人で賑わいました

たすけあいの精神に 基づく福祉事業
 生活クラブが、協同の福祉を目指し取り組んだ、高齢者の福祉に関わる事業、デイサービスセンター「デイこたけ」が2001年10月23日に産声をあげて、今年10周年を迎えます。
 高齢になっても自分らしく心豊かに暮らせる地域社会づくりを目指し、協同組合が大切にする「たすけあい」の精神に基づき運営し、組合員一人ひとりが支え合う事で実現して来た事業です。生活クラブらしい、安全 な消費材を使った食事の提供、入浴にはもちろん石けん・石けんシャンプーを使用。食事は当初からワーカーズのかまら~どと連携しています。また、支部の見学会やサポーター活動も行われ、組合員の声が直接聞ける場になっています。
「デイこたけ」10年のあゆみ
 開設時は週2日、定員10名の利用者の受け人れから始め、少しずつ曜日と定員を増やし、今年7月からは土曜日も開所。現在は週6日、定員18名まで事業を広げることができました。
 当初から「家庭的な雰囲気のデイ」「おしゃべりしてゆっくり過ごすデイ」をこころがけ、一人ひとりの思いに応える関わりを大切にするコンセプトは、今も 変わりません。スタッフも全員組合員で、当初4名、現在は11名でケアを行っています。研修会の開催や各種講座の受講、介護福祉士・ケアマネジヤーの資格取得など、積極的にスキルアップを図っています。
 7月16日に開催した8回目の「デイこたけまつり」は、地域へ向けた行事として「毎年楽しみにしてるよ…」と声をかけて頂けるようになり、参加者も増えています。

閑静な住宅街にある「デイこたけ」
(札幌市豊平区月寒東3条4丁目)
 また、設立10周年の記念行事として、10月8日には「支える医療研究所」 の村上智彦さんを迎え、講演会を開催します。
 村上さんから高齢化の進んだ夕張で取り組まれている在宅医療から地域の高齢者の暮らしを伺い、さらに進む高齢化社会での介護・地域の支え合いのしくみを学び、これからの地域福祉の展望を考えて行きたいと思っています。
これからも地域に根づいた活動を
 「デイこたけ」の開所から3年の2004年7月。デイの隣に、介護相談の窓口として介護サービスの利用の仕方や、介護の協力体制などを、ご本人やご家族と一緒に考えてサポートする居宅介護支援事業所のケアプランセンターがスタート。どちらも総称「こたけさん」と呼ばれ、声をかけて下さる方や、立ち寄っての相談や問い合わせの電話も増え、地域に根付いて来ていることを感じています。
 これからも地域へ向けて、いろいろな情報を発信し、集える場に、そしてここから次へつながる事業を考えていきたいと思います。たとえば、ショートステイや高齢者用住宅など、夢は果てしなく膨らんでいきます。







2011年度 前期生産者交流会  かでる2.7(7/4) 
 
生産者とともに作る消費材を見つめ直そう
加工食品を中心とした生産者19団体と組合員69名が参加し、2011年度前期生産者交流会が開催されました。午前の部では、生活クラブ親生会事務局の森泰見さんによる講演、午後からは生産者と意見交換をする分科会が行われました。組合員数や消費材の利用が低迷し、生産者への負担を強いている中、改めて生活クラブと生産者の提携関係を見直す機会になりました。チュプでは講演要旨と、分科会でキラッと光った生産者のお話をピックアップします。



 
道栄紙業㈱
Q他社と比べて違いがあるか?

森田正行さん
A最新の機械の導入で年々薬品の量を抑えることができ、昔よ りさらに白くなっている。よその再生紙はパ ルプの割合が多い上、かなり薬品を使ってい るようだ。水がよければ薬品の量も少なくで きるので、羊蹄の名水のある倶知安に越した。 それから再生紙も生産量が多くなれば単価も 安くなる。  
㈲ピュアフーズとうや

佐伯昌彦さん
Qしそジュースが花粉症に良いという話を聞いたが、詳しく知りたい。
Aしその成分に坑アレルギーの働きがあることがわかってきた。首都圏からの注文が多くあり、花粉の時期にピークを迎えるが毎年注文があるところを見ると、やはり効果があるのでは。1本に100枚ものしそを使用しているものは、全国でも珍しい。近隣の農家が育て、届けてくれるので、流通コストがかからず、気前よく入れられる。
京田食品㈱
 遺産小麦の出始めの頃は品質自体パン向きではなく、焼きたて以外の時はバサバサ。それでも粘り強く開発を進めていたところ、提携のお話がきた。縦のび横のびの比率を確認しながら試作を重ね、小麦粉のブレンドについて木田製粉と何度も話し合いを続けた。最近のパンが美味しいのは、品種改良を続ける農家の努力と木田製粉のブレンドのおかげ。
㈲古川農場

古川貴朗さん
 大学の時平和って何だろうと考えた。戦いをやめると戦争はなくなる。でも食はどんな人も必ず□にし、美味しく食べることは幸せにつながる。自分がこの仕事に就こうと思ったきっかけは、食品が何より大切だと思ったからだ。大金ハムさんから、卸した豚肉の情報が入るので、いかに美味しい豚肉を作り出すか、飼料や飼育方法にもこだわり、日々努力している。
サンマルコ食品㈱

佐藤達弥さん
生活クラブと提携する時、社長が「安心・安全にこだわった消費材を作ることは、対外的に信用度を上げることにつながる」と言っていた。道産小麦のパン粉は仕入れロットがあり、他の会社にも呼びかけて使い始めたが、価格がネックになり、最終的に使い続けているのは生活クラブだけになった。
札幌バルナバフーズ㈱
大手のウインナーは、原材料の50%が増量剤や結着剤だが、うちは昔ながらのシンプルな塩・砂糖・香辛料だけを使った作り方。自信を持ってドイツのウインナーと同じ味と言いたい。生活クラブと学校給食に供給し、その他の製品も添加物を少なくしている。これからは、技術者を育てていかなければと考えています。
池田食品㈱

池田光司さん
 消費材を作る上での苦労は山のようにある。既存のものを生活クラブのレベルまで上げていくには、工程基準を変え、コンタミしないように分離し、作る職人さんたちに頭を切り替えてもらわなくてはいけない。それを前提に素材を選定することは難解中の難解。ただ、生活クラブの考え方は今の時代に合っていると思う。生活クラブと出会ってから、例外だったことを原則にできるよう、市販品についても同じように変えていきたいと思っている。
㈲南油脂

南祐一さん
 ピーク時ガら58%減の供給量で、このままではやっていけない。今は戸配が多くなり、せせらぎの良さを伝えることが難しくなってきているかもしれないが、もっと広めてほしい。

 
服部醸造㈱
Q組合員は、現状を踏まえて供給量を増やすよう努力するべきで、生産者に甘えていると思う。我が家では子どもが独り立ちをして調味料の消費量が減ってしまった。他の家庭でも同じではないか。新しい組合員を増やしていかなくてはいけないが、再生産するための値上げは、組合員も納得するのではないか。
A1ℓビンから900mℓビンに変わったときに、供給量が減ることは予想していたがそれ以上に減ってしまった。値段を上げるともっと供給量が減るのではないかと、踏み切れない。
オシキリ食品㈱
Q揚げがおいしいのはなぜ?
A国産の米油100%を使用しているからでは。市販品には、アメリカ産の遺伝子組み換え大豆を原料とした油を使っているものも多いが表示の義務がないのが現状。消泡剤は生活クラブの豆腐にはまったく使用していないが、油揚げには国の基準の7分の1という僅かな量を使っている。市販の油揚げには、かなりの量を使用しているの思うが、これも表示の義務がない。

講演要旨
生活クラブの自主管理監査制度とは

森泰見さん
生活クラブ連合会品質管理部 部長を経て、現在は生活クラブ親生会(生活クラブ連合会 の生産者組織)事務局を担当
監査するのは組合員
  生活クラブでは、おおぜいの 組合員で消費材の自主監査を 行っています。
一般には品質保証システムが 適切に機能していることを認証 する、ISOという国際規格 があります。しかし、有害な六価クロムを含む産業廃棄物を、 リサイクル製品として売り込ん でいた石原産業のように、認証 されていれば確かな企業かとい うと大間違いです。
 それに対して私たちは、生産者と共にに消費材を作り、点検し、 消費する。当事者同士の認証制度「自主管理監査制度」を作っ たのです。  生活クラブの自主管理監査 制度(下図参照) とは、
自主管理型
 法律に書いて あることは前提とするものの、 組合員と生産者・職員が話し 合いを重ね、相互の納得性を重視した独自の基準を作ります。
参加型
全組合員一人ひとり、組合員代表、生産者、役 職員と皆で参加して作っていき ます。先ほどのISOと対比 すると、台所の主婦の概念が製造の専門領域に人っていくわけ です。そこでは業界の常識を打 ち破る生産性が生まれたり、ま た大量生産する際には物理的 にどうしても出来ないことがあ ることもわかります。  そして製造現場を監査。相 互の意見を自主基準にのっとり 確認しあいます。これはのちに、 利用結集にかえってくるという構造をもっています。

費用負担の軽減 
ISOを 取得するには、コンサルティングに何百万も払い、さらに更新するのに毎年お金がかかります。その点、自主管理監査制度 はお金がかからない。ただし生産者にとっては、おおぜいの自主監査を受け入れなければいけないという条件はあります。
 他生協と生活クラブの大き な違いは、例の餃子事件で明ら かです。彼らは出口での監視体 制を強化しました。原材料など 入口で情報開示する正直さと、 生産者との信頼関係が構築さ れれば、本来出口を気にする必 要はないのです。おおぜいの自主監査で確認し、責任をもって 食べることで利用を高め、相互 信頼を深めていく。これが入口 を固めた、生活クラブの自主管理監査制度です。

福島原発事故後の対応
 今までは生産者と生活クラ ブの信頼関係で、消費材の安全性は確認できました。しかし 3月11日以降、福島原発事故 によって、放射能汚染が私たち 自身の生活圏内を脅かすことに なったのです。
 こうなると生産者と我々だけでは解決できない。9月から やむなく測定器を用いた放射能の全品検査、先程とは違った 意味での出口検査に、踏み込まなければいけなくなりました。
 そして基準についても、 37ベクレルはチェルノブイリ原発事故の時に定めた値であって、原発事故の当事国となった 今、どういった形でアプローチ していくのか検討を始めまし た。今後2012年の自主基準管理委員会の中であらためて討議し、生活クラブの対応を決めていきます。   (加藤)



●戦争を語り継ぐ 戦後66年    打方成美さんに聞く戦争体験
少年兵に志願しない者は国賊 
  
 今年も8月15日の終戦記念日が巡ってきました。生活クラブでは、二度と戦争による 悲劇を繰り返してはならないと平和運動に取り組んでいます。 次世代に語り継ぐことさえ年々難しくなっていますが、広報委員会では打方うちかた成美さん(82歳・札幌市在住) に、 故郷福井県での戦時中の体験を伺うことができました。

「今の時代の人たちには、自分らしく 生きてほしい」と打方さん

   私は昭和4年、福井県の百姓の家に生まれました。4年生の時に母が死に、父は5人の子どもを一人で育ててくれました。
 戦争が始まったのは、私が5 年生の時でした。学校でラジオ の前に集められ、東条英機の開戦の言葉を聞きました。「アメ リカのような大きな国と戦争したら、日本はどうなるんだろう」 と思ったものです。学校でも軍事訓練が始まり、校長先生から は「少年兵に志願しない者は国賊だ」 と教えられ、私もその通 りだと思いました。その後私は 6年生でリウマチ熱を患い、3 学期はほとんど学校に行けな かったため、中学受験もかなわず、高等科に進むしかありませんでした。
 昭和19年4月、帥範学校予科 に入学。とにかく勉強が好きで、 毎日遅くまで延燈室で勉強を しました。ピアノで「てふてふ (ちょうちょ)」 の伴奏の練習も しました。しかし6月、私は突然大量の鼻血と高熱に見舞われ ました。肺浸潤(結核の症状の軽いもの) と診断され休学。寮 を出て家に帰りました。

 軍国少年として
 家で療養しながら、この非常 時に一体どうしたものかと、私 はひたすらお国のために死ぬこ とばかりを考え、9月、大津陸軍少年飛行学校の2次試験を受 けました。丙種合格となり、軍服を着た時は本当にうれしかっ た。死ぬつもりでしたからね。 ところが突然「肺結核の痕跡があるから、帰れ」 と言われたの です。今思えば、すでに飛行機 がなかったのでしょう。
 私の家は小地主でしたが、作物のはとんどは供出させられ、 食べ物はあまりありませんでし た。兄が徴用され、父と私は一 人で田植えをしました。その上、 小作の家でも男手を失い、作れないからと田畑を返してきたのです。しかし供出の割り当てがあります。私たちは小作の分まで作らなければなりませんでした。
 終戦のひと月前7月13日、130機とも150機とも 言われるB29の大編隊が、私の家の上空を通り過ぎ、山ひとつ向こうの福井の町を襲いました。ばあっと火 の玉がちらばって、焼夷弾 が落ちてくる光景は今でも脳裏 に焼き付いています。
 昭和20年8月15日、部落の人 たちと天皇陛下の玉言放送を聞 きました。「日本は負けたんだぞ」と誰かが言いました。私は がっかりして、その虚脱感は何 年も続きました。人間は、そう 簡単に変われるものじゃありま せんからね。
 その年の9月に師範学校が再 関することになりましたが、校舎は跡形もなくなっていまし た。あたりには不発の焼夷弾が 山積みで、同級生が触れると破裂して、彼は片目を失ってしま いました。

 級友 若泉敬のこと
 師範学校の授業は鯖江の36連 隊の兵舎で再開されました。復 学して一年遅れとなった私の同級生には若泉敬がいました。彼 は後に、沖縄返還の際の佐藤栄作首相の密使として、キッシン ジャー補佐官と交渉した人です。
 佐藤栄作は、沖縄返還を果 たしたことで1974年ノーベ ル平和賞を受賞。しかし若泉敬 は、米軍の核作戦を支援するた めに沖縄を使用することを認め る「核密約」を結んだことを悔 やみ、著書「他策ナカリシヲ信 ゼムと欲ス」 で真実を公表。
 そして、英語版の出版の打ち 合わせが済んだ直後、沖縄の人 たちに申し訳ないことをしたと、 96年に服毒自殺したのです。彼 は病院に通っていたと聞いていた ので、病死だとばかり思ってい ましたから、本当に驚きました。
 学生時代の被は、福井師範始 まって以来の秀才と言われてい ました。いつも穏やかで、決して人を馬鹿にするようなことは ありませんでした。彼は今でも 私の一番尊敬する人物です。
 私は福井大学を卒業後、北海道に渡り中学校の教師となりました。退職後は、詩を書きながら核兵器廃絶を呼びかけています。
 (聞き手/佐々木)
                                                                




フィールドワーク
多様な生物が生きる環境を守ろう!

 


循環している水は、生き物すべてのもの。
今年も自然と共生できる環境を守ろうと、
多様な生物が棲む田んぼと川で生態系の
調査を行いました。



 農薬に弱いとされるイチョウウキゴケを発見!
     

虫の種類や特徴を教えてもらう

たくさんの命を育むとんぼの会の田んぼ
         北広島支部消費委員長 鈴木祥江
 生活クラブ米の生産地である滝川をたずね、生産者と一緒にとんぼの会の田んぼに入り、大人も子どもも夢中 になって生き物調査をしました。「見つけた!」とあちこちで歓声が上がり、アマガエル、アメツボ、ヤゴ、ミジンコ、貝など短時間で多種多様な生き物を見つけることができ ました。採取後、(N)生物多様性農業支援センターの方か ら詳しい説明を受けました。みんなで集めた生き物を数 えると、農薬に弱いという準絶滅危惧種のイチョウウキ ゴケや、ドジョウ、ゲンコロウなど、その時だけで30種 類いて、その多さに驚きました。
 今回の調査で、田んぼはお米を作るだけではなく、生態系が豊かで自然と共生していけるところだということ を知ることができました。そこに棲む生き物に配慮した田 んぼのお米を食へることは、田んほの命を守ることだと わかリ、田んほを見る自が変わりました。

川のせせらぎが教えてくれる
豊かな自然

 札幌市清田区の札幌ふれあいの森に流れる厚別川で、 野生生物総合研究所の酒井健司さんを講師に、せせらぎス クールが行われました。
 参加した19家族48人の親子は、水温14℃の冷たい川 に入り、水生生物の探索をスタート。川底の石を持ち上げ ると、色々な水生生物たちが出現。時間が経つのも忘れる ひと時を満喫しました。
 ちびっ子たちが捕まえたカゲロウやカワゲラ、ヘビトン ポ、ハナカジカ等の水生生物は、とてもきれいな川でない と棲めないと酒井先生が教えてくれました。雨が樹木に降 り注ぎ、土に浸みてやがて川に浸み出していく。そこから 出て来る豊富な栄養が水生生物を育て、川をも豊かにして くれる。このきれいな川とその環境に負荷を掛けないため にも、流れ出て行くその先にまで思いを巡らせなければい けないと改めて思いました。      (取材/川瀬)

この虫、何だろう?
魚捕まえた!


 採取した川虫をみんなで観察      清流に生息するヤマメ




 
   情報BOX


牧場見学会

日 時  9月3日(土)9:00~15:00
行き先 弘中牧場・林牧場(恵庭市)
     サツラクミルクの郷(札幌市)
内 容 酪農の現場を訪ね、生産者の
    思いに触れます。その後、
    牛乳工場を見学します。

     主催 消費委員会
稲刈りツアー

日 時 9月17日(土)
     10:00~19:00(予定)
行き先 滝川市江部乙町
内 容 とんぼの会のメンバーと一緒に稲刈りを
    体験し、その後交流会を行います。
                         主催 消費委員会
福祉基金賛同者状況   (7月22日現在)
     2,543名  (36名増)

8月から賛同金が
70円から100円になります。
あなたもぜひ参加しましょう。

福祉基金賛同書は各センターまでご請求下さい。
葬儀事業講演会
自分らしいお葬式のために
日 時 9月3日(土)10:00~12:00
場 所 札幌エルプラザ中研修室
                (札幌市北区北8西3)
内 容 9月から始まる生活クラブの葬儀事業と、エコ
     棺を扱っているウイルライフ㈱の増田進弘さん
     の講演を行います。
ライフプラン講座
ライフプランから考えるお葬式の話
日 時 9月14日(水)10:00~12:00
場 所 かでる2・7 510会議室
                (札幌市中央区北2西7)
内 容 人生最後のイベントともいえる「お葬式」につ
     いて考える講座です。
                    主催 たすけあい委員会

 

そうだったのか!!私たちの福祉基金
日 時 9月22日(木)10:00~12:00
場 所 札幌エルプラザ大研修室
                (札幌市北区北8西3)
内 容 ほっとたいむ・介護教室など、生活クラブの
     福祉活動を紹介する集会です。

                    主催 たすけあい委員会
 

問合せ/生活クラブ本部 TEL011-665-1717
                                    

        組合員でつなぐリレーエッセイ     時遊帖 じゆうちょう
  父親が再婚して、もう25年になる。父親はパパで母親はお母さんと呼んでいる。 お母さんは、とてもよくしゃべる人で昔の出来事を説明しながら話すから、なかなか本題がわからない。遮ると怒る。そうやって話しながら自分の気持ちを整理している のかもしれない。辛い気持ちをなんとかしたくて電話をかけてくるので、エネルギーを使うというか、辛抱強さが求められる。
 部屋をきれいにしたとか、シャツを漂白して真っ白にしたとか、こんなに大変なんだよ、がんばっているのよと聞いて、はじめは主婦だから当たり前なのにと思っていた。でもいろいろ考えてみると、主婦の毎日の仕事は休みがなくきりなく本当に大変なことは事実である。業者に頼むととても高くつくと聞いたことがある。
 そんな仕事を喜んでできるのは家族への愛情だろうし、ちょっとした思いやりが家族を安心させると思うとすばらしい仕事だと思う。私も息子の、お弁当おいしかったよの言葉のおかげで高校卒業後もお弁当作りを続けている。
 父親は不器用な人で、やさしい気遣いの言葉をかけることもなく、やさしい言葉がどれだけの偉力を持っているかきっと知らないと思うから…。そんなことを考えながらお母さんに、あんまり無理しないでくださいね、と言った。          北斗支部/滝川 寿子