生活クラブ北海道機関紙

2012 2 NO.349

    
INDEX
●石けん出前講座 東しゃこたん漁業協同組合
●2011年 後期生産者交流会
●福祉基金助成先紹介
●新班紹介!(清田支部・北広島支部)
●情報BOX



 
   
 子どもたちのための食育講座を小学生以上の親子に向けて開催しました。いつも食べているハンバーグやカレーなどの食材は、どこで作られ運ばれて来るのか。今回はお店にも見学に行き、野菜や果物、水産品を手に取って原産地表示を調べました。
 その結果、私たちの暮らし方や食べ方は世界と密接につながっていて、日本が輸入に頼ることによって飼料や水、燃料の大量消費、CO2の排出など、多くの問題を発生させていることが分かりました。      (1/13 札幌エルプラザ)

 
 


石けん出前講座(1/16)
生産現場にも 日常生活にも 石けんを
   東しゃこたん漁業協同組合 
                       本部石けん運動委員会 担当理事  菊池 美智江
 いか、ほっけ、にしんなど積丹半島近海の沿岸や沖合で捕れる魚類等を消費材として届けてくれる生産者の東しゃこたん漁協は、全国で石けん運動をすすめている協同組合石けん運動連絡会の会員団体でもあります。 魚類等を加工する生産部では、まな板などの調理器具の洗浄に石けんを使っています。  今回、生産現場で働く人達に、石けんと合成洗剤の違い、合成洗剤に含まれる界面活性剤の人や環境に及ぼす影響について知ってもらい、日常生活でも石けんを使うことの必要性を理解してもらえるようにと、出前講座を行いました。


石けんや重曹などを使った、便利で役立つアイテムを紹介しました
合成洗剤が及ぼす悪影響
 人口が約3700人の古平町 は、平成16年度に分流式の下水 処理場ができました。現在の下 水道普及率は半分未満で、各家 庭や事業所の排水は浄化槽を通 して、または直接川や海に放流 されます。
 川や海だけでなく下水処理場や浄化槽でも、汚れは主に水中の微生物によって分解されます。排水に過度の汚れを流した り、合成界面活性剤等の分解し にくい物質を排出することは、 水中の微生物に大きな負荷を加 えるだけでなく、生態系に与え るダメージは計り知れないもの があります。
 合成洗剤に含まれる界面活 性剤や様々な助剤は、人や環境 への影響がすぐにはわかりにくく 、また一般市場では何の問題 も示されることなく流通してい ます。使いやすさや経済性を求める人が多いためか消費量は増 え、合成洗剤が多量に排出され 続けています。

水に関するクイズに答える東しゃこたん漁協の皆さん
 講座は、全ての生物にとって 命の源となる水について、地上 から海への流れを確認してもら うことから始めました。次に、 石けんと合成洗剤の分解性や生物への影響の違いを知ってもら い、生活排水の行方を考えると どんな洗剤・洗浄剤が望ましい のか伝えました。
 また、同じ合成界面活性剤で も製品によっては異なる名称で 表示されているので、石けんと 合成洗剤の表示上の見分け方に もふれました。さらに合成界面 活性剤は皮膚から浸透し、生物 の細胞を破壊することを知って もらうため、市販品と生活クラ ブのハミガキ剤による、ミミズヘ の影響の比較実験を行いました。
 その後、石けん、重曹、クエン 酸を使ってのナチュラルクリー ニングアイテムの作り方・使い 方を説明し、食器洗いの実演を 通して使い方のポイントを伝え ました。  事前に準備しておいた保温つ け置き洗いの軍手は汚れていた 軍手と比較。石けんと酸素系漂 白剤による洗浄力を確認し、手 軽に頑固な汚れが落ちることを 見てもらいました。
石けんを台所にも
 参加者は、日常生活で石けん を使っていない人が多かったの で、自分の身体に直接影響があ ることを感じていないのかもし れません。  自分たちの使う洗剤・洗浄剤 が人や海の生物をはじめ、様々 な生物に及ぼす影響を知り、自 分たちや子孫の生活の糧を守る ためにも、石けんをあたりまえ に使っていけるように働きかけ ていきたいと考えています。
 次に訪問したときには、生産 現場だけでなく、事業所の台所 やトイレなど、他の場所でも石 けんが使われていることを期待 して出前講座を終えました。 



●2011年度 後期生産者交流会
食料自給率は農業問題か?
消費の視点から 食料自給率を考える

               講師 農業ジャーナリスト  榊田みどりさん
一次産業の提携生産者約50名と組合員50名が参加して、後期生産者交流会が開催されました。午前の部では 農業ジャーナリスト榊田みどりさんによる自給率に関わる食の現状と今後についての講演会、午後の部では 5つの分科会に分かれ、活発な意見交換が行われました。(1/23 かでる2・7)                  

榊田みどりさん
生活クラブ職員を経て、 現在フリーランスの農業 ジャーナリスト

 学生時代から農業現場を歩い て27年になります。生産だけで はなく、流通、外食産業、食品 廃棄物など、食べ物が流通し、 消費・廃棄されるまでの食全体 を取材対象にしてきました。
 食料自給率の低下について は、よく農業問題として語ら れることが多いですが、それは バランスを欠いた考え方だと 私は思います。なぜなら作る ほうだけではなく、食べる側に無関係なはずがな いからです。
 食料自給率は、割 り算で求められます。 分母は、何キロカロ リー食べたかという 国内の食料消費量、 分子は国内の食料生 産量です。
 食料自給率は、生産量が減って低下したということもありますが、実 はそれ以上に消費量が増えて下 がっている。つまり食料自給率 の低下は、食べ方の問題とも言えるのです。
国産品でも飼料・肥料は輸入
 では、食べ方はどう変ったの か。1960年から2006年 までの消費量を見ると、半分近 くに減ったのは米。自由化にな るまで自給率100%だった米 を食べなくなったことが、低下の 最大の原因とも言われています。
 そして次に見てほしいのが肉 類、乳製品などの畜産物。これ は大きく伸びています。ひと言 でいうと、肉食べて米食べない 食生活です。
 畜産物の牛、豚、鶏などは、 エサを食べて育つので、たとえ ば1kgの肉を食べたつもりで も、10kgのとうもろこしのエサ も食べている。肉が国産でも、 輸入飼料を使用した場合には、 食料自給率に算入されません。
 油脂類の消費量も少しずつ増 えていますが、やはり輸人肥料 を使った莫大な量の穀物を搾って製品化している。国産を食べているつもりでも食料自給率が低下するのは、このような事情 があるからです。
「価格破壊」をきっかけに
 次は、日本の食構造と食料自給率の関係について。外食産業・ スーパーや小売などの流通業・ 食品加工業といった食品産業の 販売額は伸び続け、1995年 には約90億円にもなりました。 一方、農業の総産出額は低空 飛行を続け、約10億円。数十パー セントのマージンを上乗せして 販売する流通業などに比べて、 いかに農業は儲からないかとい うことがわかります。
 しかし95年以降、食品産業は 下降し始めます。このきっかけとなったのは、ダイエーが打ち出した「価格破壊」。円高差益 で安く食材を輸入して価格を抑 える戦略は、ほかの企業にも広 がり、その後、人件費の安い国 に生産拠点を移す企業が相次 ぎました。
 国内に踏みとどまった食品 メーカーも、食材を国産から輸 入に切り替えるようになり、消 費者は惣菜を買ったり外食することで、多くの輸入食品を口に するようになっていったのです。
食べたいのは国産  でも実際食べるのは?
 消費者にアンケートを取る と、多くの人が国産のものを買 いたいと答えます。しかし中国 餃子偽装事件が起きても、自給率は回復しないまま。やはり スーパーで安い輸入品に手が伸 びるのだと思います。
 また、家計の支出内訳を見る と、外食・調理済み食品の出費 は、生鮮食品をかなり上回って います。つまり頭では国産志向 なのに、作る手間を省き、結局 は輸入に依存した食生活を送っ ている。この傾向は年々強まっていくと予想されます。
食べ続けていくために
 このような状況の中、食と農 の関係を足元から再構築するた めに、次の4点について考えて ください。
①「種」の自給
 国産鶏肉と謳っていても3世代 さかのぼれば、ほとんどが輸入鶏。 野菜のタネの自給は1割ほど。
 輸入が止まったらどうなるか。遺伝子組み換えの問題もある。
②輸入依存の農業構造
 豚や鶏の穀物飼料の9割が輸入。農産物に使用する化学肥料の原料も輸入だが、原産国でも不足。 もはや輸入に頼れない。
③「旬」の野菜の意味
 需給だけで価格が決まるため、 農家は旬をずらさないと経営的に 成り立たない状況。食べる側にも 問題がある。
④「素材主義」の意味
 外食産業は原価3割。千円のランチを食べるより、500円で食材を買い、調理したほうが豊かな食卓。

 食の問題では、よく安全性が 取り上げられますが、その前に 私たちは食べることが出来ないと、飢え死にしてしまいます。 持続的に食べ続けるためには、 何ができるかという視点が必要 です。
 北海道の生活クラブは、月に 1回の注文。なかなか大変と思 う人もいるかもしれませんが、 計画購入や消費材といった言葉 の意味をもう一度噛みしめて、 生活クラブの運動について考え てほしいと思います。 (谷山)

 
金丸農園 金沢秀行さん
 水菜は農薬を使用していないので、雑味やエグ味がない。米ぬか、魚粕などを入れた自家肥料を用い、土作りにこだわっている。
由仁いちろう会 鈴木正志さん
椎茸は、収穫した翌日に出荷している。原木栽培のため農薬不要。
市販の菌床栽培は、おがくずからキノコバエが発生するので、殺虫剤が必要。

㈱岩佐商会 坂本剛一さん
私はこれまで消費者と出会う機会がなく、交流会も初めての参加。就労してまだ2年。しっかり勉強していきたい。
長沼町有機栽培研究会 織田俊雄さん
 5年前にオーストラリアの大規模農家を見学した。干ばつで麦が枯れ、借金がかさんだそうで大変な状況だった。大規模経営がTPPに対抗できるとは思えない。
㈱岩佐商会 坂本勉さん
 道南は、近くに大間や六ヶ所に原発施設があり、3、4月には山背が吹くので農産物の風評被害が心配。原発は全て中止し、再生エネルギーに切り替えるべき。
●サツラク農業協同組合 榎田浩さん
TPPに参加すると国産は太刀打ちできない。紛争などで輸入できなくなると、コップ一杯の牛乳も高くて飲めなくなるので、将来を見据えてみんなで考えていかなくてはいけない。
滝一芳さん
 江別でキャベツを作っている。2年不作で気落ちしていたが、「とても甘いキャベツなので、がんばって欲しい」と、今日組合員から励ましてもらい、また作ろうと気持ちを新たにした。
農薬を減らし、酢やステビアを使っている。
㈱NSニッセイ 高橋晃彦さん
 夜体窒素で素早く冷凍するチッソ凍結機と、マイナス300℃の凍結庫を使用して魚の鮮度を保っている。解凍時の水分は、魚の表面を覆っている氷の皮膜。冷蔵庫でゆっくり解凍するのが、おいしさを逃がさないコツ。
JAたきかわ 平沢一彦さん
 田んぼ起こしの時期に雨が続いたので不作を心配したが、低温にならず久しぶりの収量増で良い正月を迎えられた。子育てと同じ気持ちで米を育てている。

●鶴田農園グループ 上原康友さん
 自分が作ったもので子どもの病気を治したいと思い、ブルーベリーの無農薬栽培を始めた。これからもなるべく無農薬でやっていきたい。
●㈱平田牧場札幌営業所 黒坂光男さん
飼料用米の取り組みなど、生活クラブとは足並みを揃えてきた。イベント等で消費材をアピールしながらさらに広めていきたい。





福祉基金助成先紹介    
地域で心豊かに暮らしていくための「生活クラブ福祉基金」は、 生活クラブが進める福祉事業・活動の財源になるとともに、 地域で福祉活動を進めている団体に助成を行っています。 2011年度は14団体に105万円の助成を行いました。

 一緒に楽しい人生を             NPO法人アトリエぽんてち(札幌市)
 

訪問した日は、和服をほどく作業を行っていました  
 

はぎれで作ったお手玉や巾着・布草履など
 「ぽんてち」 とは、理事長で ある山根喜美恵さんの息子さん が、中学一年生の時に初めて発 した言葉だそうです。息子さん の自閉症はかなり重く、中学校 を卒業後、施設に通っていまし た。しかし子どもの将来を考え 15年前に作業所を始め、08年に NPO法人「アトリエぽんてち」 を立ち上げました。
 利用者は、知的障害、精神障 害を持つ人など7名が通っています。
 朝9時に集合して掃除。皆そろってお茶を飲みながらおしゃべり。その後着替えて作業を始 めます。
 作っているのは巾着や、布草履、がん患者のための帽子など。 山根さんとスタッフの下山さん がミシンで縫製し、糸切りや、 手作りの値札付けなどを利用者がしています。出来あがった 製品は、札幌市内の病院や、札 幌駅地下のお店で販売していま す。その他に、金属製品の解体 や、アルミ缶・ダンボール・古 紙の回収なども行っています。
 運営は厳しい状況ですが、助成金を貰ったことで、クリスマ ス会には、みんなで料理したご ちそうとケーキも用意。ゲーム で楽しく盛り上がりました。イ ルミネーションも飾りつけたそ うです。
 「この子たちと楽しい人生を 送りたいと、この作業所を始め ました。私たちが年をとったら 今度は面倒を見てね、と子ども たちに話しているんです」 と、 山根さんは話してくれました。           (坂本)




 子どもの安心は大人の理解から   子どもの居場所を考える会(札幌市)      
 


「デイスレクシアは不便だけど不幸じやない」 と講師の藤堂栄子さん(NPO法人エッジ)
   子どもも大人も安心して自分 らしくいられる 「居場所」 の重 要性を社会に広く知らせていき たい。15名の仲間で2010年 12月に、不登校の子どもの居場 所を考える講演会を開催したこ とが発足のきっかけでした。
 11年11月、助成金で開催した のは、ディスレクシアを理解す るための講座。ディスレクシア とは、知的能力には問題がない のに、「読み書き・計算・記憶 する」 ことなどに困難のある人 のことで、LD (学習障害) の 主症状です。その数は日本人の 10%と言われています。「どう いう子どもの事なのか全く理解 されていないため、先生からも 親からも怠けていると誤解を受 けやすいのです」と話すのは代 表の孰賀紀美恵さん。
 講座は、学校が安心して学べ る居場所のひとつであるように と、二日間に渡って開催したと ころ「まわりの無理解が子ども を追いつめていたことに気づい た」 と確かな手ごたえがありま した。参加者は延べ99人。親、 学校の先生や塾の先生、心理士や言語聴覚士など、子どもに 関わるあらゆる分野の人達が集 まったので、ネットワーク作り もしていきたいと、会では後日、 参加者同士の交流会を開きまし た。交流会を続けていくことで、 悩みのまっただ中にいる子どもや親のニーズを知り、今後の活動につなげていきます。
 「自分なんかダメだと思って いる時は、いろんな事に挑戦し てみようとも思いません。苦手 な事はあるけれど、だからって 人生終わりじやないし、ダメな 人間じゃないよ、とまわりの大 人が気持ちを支えてくれると、 おもしろそうだな、やってみよ うかなと思える。そこから始ま るんです」      (佐々木)


 新班を紹介!           
    昨年、清田支部と北広島支部で誕生した 新班の班会の様子をお伝えします! <取材/沼田>


清田支部 北野地区   多世代交流でなごやかに


月一回のおしゃペリは班会の楽しみの一つ
 昨年10月に誕生した新班は、お母さんが組合員だとい う古道さんが支部の展説で加入し、近くに住む小川さんと、 横町さん、沼館さんが班を移動してできた4人の班です。で も牛乳と卵がロットに満たず、3人がいた班と協力し合いな がら取り組んでいるので、今日は2班合同の班会です。
 班会は仕事を持つ組合員もいるので、午後4時からの開 催です。赤ちゃん連れから子育てを終えた人まで、ほんわ かと温かい雰囲気の中行われていました。「ロースとモモ誰 かいらない?」「私、注文しようかな」豚肉は人気で調整も スムーズ。「さざ波昆布は煮物やサラダに重宝するよ」と消 費材はもちろん、子育てや趣味のことまで次から次へと話 題はつきません。
 多世代交流の場となっているので楽しい班会ですが、今後は単独で班注文できることが目標です。新興住宅地も あるので、これから徐々に生活クラブを伝えていくつもりです。(1月16日)  




北広島支部 長沼地区  初めての班会は盛りだくさん!



班申し込み用紙をみんなで記入
「戸配組合員を誘って班で生活クラブパーティーを開いちゃおう!」。 みんなが持ち寄った料理でテーブルはいっばいです。一人ずつ料理の紹 介をしながら消費材のことやしシピについて話していました。「食べる ことは生きること。子どもたちの食べている姿を見ると、本当にそう思 うんだよね」と東山さん。かたわらには2人の子が両手に持ったおにぎ リをほお張っていました。
 この班は昨年12月に結成したばかり。 戸配組合員の栗山さんと佐藤さんが、共通のママ友の都築さんと開口さんを生活クラブに誘いました。2人は加入するにあたり、4%値引きのある班 を希望しましたが近くにありませんでした。ならば新班をと、 班経験のある杉山さんを加えて5人でスタートしました。

班会の会場は長沼町東部福祉センター
 パーティーの後は、初めての班会です。最初に申し込み方 法やロットについて、班にもいたことのある佐藤さんが説明 し、豚肉も鶏肉も各部位バランスよく注文することや、卵や 牛乳やパンにも注文の約束があることを確認しました。そし て、班用の申込用紙への記入方法も教わり、次回の班会で は、皆が記入できるようになるくらい真剣に取り組んでいま した。また、親達が話し合っている間は、杉山さんが子ども 達に紙芝居や絵本を読んでいました。子ども達の安心して遊 んでいる姿はとても微笑ましく、人と人とのつながりの温か さを感じました。(1月12日)







   情報BOX


ダイオキシン測定結果報告会
日 時 2月29日(水)10:00~12:0
場 所 札幌エルプラザ2階環境研修

                     (札幌市北区北8西3)
講 師 環境総合研究所池田こみちさん
     清掃工場周辺で採取したクロマツの菓の測定
     結果の分析と、重金属類の危険性について
                         主催 環境委員会
講演会
「原爆」と「原発」とどう違うの?
日 時 3月3日(土) 10:00~12:00
場 所 札幌エルプラザ 4階研修室5
                (札幌市北区北8西3)
講 師 自由学校「遊」理事 越田 清和さん
     講演とDVDの鑑賞
     
 ※託児の必要な方は本部まで  主催 文化委員会
 
かんじきウォーキング
日 時 3月4日(日)10:30~14:00
場 所 フィービラの森に現地集合
参加費 300円
(小学生以上)
内 容  冬芽の観測
持ち物
  お弁当・飲み物・かんじき
   (温かい汁物を用意しますので、容器を持参してください)
※かんじきの無い方はお貸ししますが数量限定です。
                  主催 森づくリブロジェクト


  福祉基金賛同者状況 (1月28日現在)
     2,972名  (65名増)
問合せ/生活クラブ本部 TEL011-665-1717
   2012年度 支部大会日程  (2/10現在)
 支部  開催日      場所
中央 3/9(金) 教育文化会館
3/13(火) 北区民センター
西 3/15(木) ちえりあ
いしかり 3/23(金) 花川北コミュニティセンター
北斗 3/14(水)  篠路コミュニティセンター 
手稲 3/13(火) 手稲区民センター第1・2会議室
小樽 3/14(水)  福祉センター
豊平 3/14(水) 豊平区民センター
3/16(金)  南区民センター
 北広島 3/18(木) 芸術文化ホール 
清田 3/17(土) 清田区民センター 
恵庭 3/22(木) 恵み野会館
3/12(月)  東区民センター 
白石 3/16(金) 産業振興センター
厚別 3/16(金)  厚別区民センター 
江別 3/14(水)  野幌公民館
岩見沢 3/23(金) イベントホール赤レンガ
釧路 3/24(土) コアかがやき
チュプ1月号 福袋 プレゼントクイズの答え
①チュプ ②とんぼの会 ③22,870筆 ④放射能汚染防止法
⑤内部被曝 ⑥会報の発行 会場費 ⑦現役 ⑧菅谷 昭さん
「消費材福袋」の当選者
たくさんのご応募ありがとうございました。応募総数45通の中から抽選の結果、5名が選ばれました。
小樽支部 霜鳥 雅枝さん(お彼岸セット)
豊平支部 小林 良子さん(韓流セット)
西支部  松山 麻里子(石けんセット)
清田支部 鳥谷内 美香(コーヒーセット)
北支部  滝口 香織さん(パスタセット)

                                    

        組合員でつなぐリレーエッセイ     時遊帖 じゆうちょう
  新聞配達を始めて5ヵ月。早起きの不安も、 少しの早寝で問題ない。これまでは夜更かし が趣味だったが、くたくたの夜、ベッドに入 るとき一日の満足感とともに眠る幸せを感じ る。雪が多い今年、何度か膝までの雪をこい だけど、たいていはきれいに除雪されていて ありがたい。これぞ適度な運動なのか配達し ているうちに身体が心地よくなって、ハイ状 態になってくる。
 なんて良いことばかり書いたが、これには 理由があって、17歳の娘のサブとして、娘と一 緒に配達している。眠く、寒い冬の朝、目覚 ましで起きてひとり新聞配達なんて、考える だけで恐ろしい。でも娘に「ママ、4時だよ」 と起こされるとまんざらでもない。この仕事 は彼女がリーダーだから私は絶対に起こされ るまで起きない。責任の所在は「そちら」と 自覚を促す確信犯的母の行動だ。新聞を受け 取ったら、二手に分かれて配達し、要所要所 で再会する。私は娘に遅れを取らないように と、軽くライバル意識をもっているのでやる気 が湧くし、「ひとりじやない」のは力強く楽しい。
 真冬の空は澄んでいて、見たことないほど 満天の星が見える。みんなを起こして見せた いぐらい。 一時間ほどで配達がおわり、家に帰って娘と コーヒーを飲みながらしばしの休憩。くだら ないこと語らう時間になる。給与はすべて娘 関連に消えるけど、この時間全体が好きだな。            南支部 成瀬 浩子