生活クラブ北海道機関紙

2012  NO.353

    
INDEX
●2012年度通常総代会報告
●2012年度 シャボン玉フォーラムin東京
●4月からスタート 生活クラブの放射能独自基準 
●春の拡大  北斗支部・清田支部
●情報BOX
協同の力で 心豊かな社会をつくろう!


今総代会で専務理事を退任する池内信さん。
これまでの活動を振り返り、「僕の青春の全てを 生活クラブに捧げてきました。今、思い出すと 楽しいことばかりで、特に女性のパワーはすご いなと思いました」と語った。


 2011年度活動報告の承認と2012年度の活動・事業計画を決める通常総代 会が5月30日、さっぽろ芸術文化の館で開催された。船橋奈穂美理事長は挨 拶の中で「3.11の大震災による福島第1原発事故以降、市民の意識は大きく 変わったのに状況は何も変わっていません。今年度、生活クラブは設立30年 を迎えますが、反・脱原発への取り組みは生活クラブ運動の原点といえます。 社会を変えようと突き進んできた活動を振り返り、みんなで一歩踏み出す年に しましょう」と話した。議案審議は、総代102名と多数の傍聴者が出席するな かで活発な質疑が交わされた後、全ての議案が賛成多数で可決された。
 2012年度は理事会の改選期に当たり、選出された理事13名、監事3名が 拍手をもって承認された。総代会終了後に臨時理事会が開かれ、互選で理事 長に船橋奈穂美さん、副理事長に山﨑栄子さんが選出された。また、生活 クラブの前身「たまごの会」の立ち上げから今日までの長い間、生活クラブ運 動を牽引してきた専務理事の池内信さんが退任し、後任として、二川悟さん が選出された。         (以下に続く)
 
2012年度 通常総代会報告
たくさんの人に会い 仲間を増やす1年に  
 2012年度活動テーマは「人に会う」

 総代会では審議に先立ち、来賓の生活クラブ共生会会長の服部醸造㈱服部雅彦さんが挨拶。
 「生活クラブは石けん運動、脱原発など、環境や食の安全をめぐるさまざまな問題に取り組み、発展させてきました。生産者として、安心安全な食を今後も追及していきたいと考えていますが、作った消費材を食べてもらうには拡大が必要です。生産者にも生活クラブ組合員になってもらうよう積極的に働 きかけていきたいと思います」。共生会も組合員と一緒になって、拡大活動を進めていくと述べた。

2012年度 活動報告
 日本を襲った東日本大震災は東北地方の農・水産業に多大な被害を与え、第一次産業の弱体化が進行する中、一層深刻な状況をもたらした。また、デフレにより、暮らしを取り巻く状況は厳しさを増し、共同購入・拡大活動にも影響を及ぼしている。
 こうした中で11年度の共同購入活動は、供給総額31億8119万円、前年対比97・6%に留まり、その要因として、組合員の減少、放射能汚染の不安による利用減も挙げられる、と報告された。
 部門別では、計画購入品・豚肉・農産物の低迷が続いているが、米は登録制度によって安定した供給があった。
 主要課題として展開してきた福祉基金は、語る人を増やし、年度末には賛同者3044人となり、市民参加の福祉を地域に広げていくことに繋がった。
 福島原発事故による放射能汚染問題では、連合会が9月より全品目の検査を開始。北海道で も7月から、主要品目の独自検査を行い公開してきた。
 拡大活動では、加入計画1000人に対し、実績776人、年度末1万3千398人(インターネット組合員含む)で、計画数に及ばなかった。  さまざまな課題に積極的に取り組んできたものの、拡大・供給活動ともに計画が達成できなかった状況について、監事会からは「内外の厳しい状況の中で健闘しているといえるが、今後も一層の経費節減を心掛け、経営と運動のバランスを考えながら健全経営に努めてほしい」との監査意見があった。

2012年度 活動方針
 12年度の組織活動テーマは、「人に会う」。
 戸別配送の導入以降、生活クラブにおいても、人と深く関わらなくても済む仕組みが増えてきた。しかし、生きる恐れや生活への不安というものは、人と人とのかかわりの中でしか根本的には解決されな い。今年度は拡大括動として、班・戸配組合員との出会い、他団体、地域との出会いをも想定した「国際協同組合年」に相応しい豊かな活動を目指す。
 また、生産・消費の持続可能な社会を実現するため、より大ぜいの組合員、生産者の協同の力で自給力の向上を目指し、共同購入活動を進めていく。
 以上の認識の下、次のような方針が提案された。

共同購入活動
●「米登録」制度を通して食べる人を増やし、提携関係を強化していく。
●農産物は、新たな品目の開発と安定した取り組みを目指す。
総代会では以下の役員が選出されました。
<理事>13名
二川 悟     小松 真理
泉屋 めぐみ  高橋 香里
一瀬 美絵   張   昌子
江川 靖子   舟橋 奈穂美
菊池 美智江 三ッ江 真理子
小林 明美   山﨑  栄子
小林 恭江

<監事>3名
岩成 美恵子  佐藤 典子
中秋 秀子


組織活動
●生活クラブ設立30年を迎える12月を、組合員1万3千人で迎えるため純増294人を目指す。
●新規組合員への新たな試みととして「戸配配達料半額キャンペーン」を実施する。
●生活クラブ設立30年を記念し、さまざまな行事に取り組む。
●組合員に寄り添う形での葬儀事業を進めていく。
●原発に依存しない社会を実現するため、国に原子力政策の転換を求めて運動を進める。

会場からの意見・質問
 各議案について会場から意見 質問が出され、「せせらぎの利用が落ちているのはとても残念。今年度具体的な提案がないが、何かここはという思いがあったら聞かせてください」 に、理事会からは「新規組合員、石けん未利用者向けの講座を支部で開催する他、行事を行う際には『石けん』 の企画をぜひ入れてほしいと言うことを提案していきます」との返答があった。
 また、「組合員の減少をどのように分析しているのか」 の質問に「ここ数年、脱退理由として多いのは、経済的事情と家族構成の変化による消費減の2点です。生活クラブの中身を伝えきれていないということがベースにあると思いますが、だからこそ新規組合員のフォローに力を入れていきたい」と答えた。  活発な質疑応答の後、全ての議案は賛成多数で可決された。           (取材/笹山)  


2012年度 しゃぼん玉フォーラムin東京  
いのちを豊かにつないでいく  
明日をつくるのは私たち
5月18・19日、協同組合石けん運動連絡会主催によるシャボン玉フォーラムが東京で開催され、全国から2日間で65団体延べ1110名が集まりました。
生活クラブ北海道からは、本部石けん運動委員会や本部環境委員会などから8名が参加しました。


地域や地球の生態系を視野に入れた選択を         石けん運動委員会担当理事 菊池美智江
 

全体会が行われた、東京都大田区の区民ホール
 全国各地で石けん運動をすすめている協同組合、NPO 等の団体で組織する協石連(協同組合石けん運動連絡会)は昨年10月に結成30年を迎えました。この間、暮らしを取り巻く社会状況は大きく変わりました。しかし、人間をはじめ様々な生き物が安心して豊 かに暮らせる状況とはかけ離れてきているようです。
 今年は生活協同組合パルシステム東京が受け人れ団体となり、「いのちを豊かにつないでいく~明日をつくるのは私たち~」 と題した生物多様性保全を基調としたフォーラムが開催されました。
農業が及ぼす 多様な生物への影響
 1日目の基調講演では、東京大学保全生態学研究室の鷺谷いづみ教授が 「生物多様性と農業と原子力災害」というテーマで、私たちの暮らしのありようが多様な生物の命の連鎖に多大な影響を及ぼすということを、主に農業に視点をおいて講演されました。
 本来、命を育む食べ物を生産するはずの農業において、単一の農作物を大量に作るモノカルチャー農地の広がりにより、森や湿地が減少し、普通に見られていた生き物が姿を消し、生態系が地球規模で急激に単純化する傾向が続いています。
 また、生産性を高めるために使用される農薬や化学肥料が、地域内での窒素・燐循環も改変させ、富栄養化などの様々な問題をもたらしており、持続可能性を著しく低下させています。生物多様性という 視点はこのような問題を知り、解決を図るための指標になるということです。
次世代に負担をかけない行動を
 昨年起きた原発事故による放射性物質の拡散は、人間だけでなく、あらゆる生き物の健康を害し、正常な命の連鎖を阻むものであり、原子力利用は「持続可能性」とは相容れないものであると話されました。 私たちに求められているのは、自分と家族の健康や安全そして利益だけではなく、地域や地球の生態系を視野に人れた 「モノ」 の利用を通して生物多様性を保ち、後の世代に負担となることや、選択肢を狭めることがないように行動することではないでしょうか。
 基調講演に続くシンポジウムでは、地域内での資源・エネルギー・貨幣循環を実践している埼玉県の農園、生態系と作物本来の力を活かした栽培をしている福島県の農場、宮城県でのふゆみずたんぼの取 り組み、外来のイネ科植物による花粉症対策を行う市民グループなど、5同体のパネラーから報告がありました。
 今回の全体会は、石けん運動という言葉からイメージするものとすぐには結びつきにくい内容でしたが、暮らしの中にある様々な問題は、私たち一人ひとりの選択・意志決定と深く結びついていることを示唆したものでした。全体会終了後に行われた交流会では、全国各地で活動している仲間と情報交換し、石けん運動をすすめる元気を得ることができました。

第2分科会
「市民参加の生き物モニタリング調査」3年間の軌跡
                  本部環境委員 上野知恵子

 パルシステム東京と東京大学保全生態学研究室、東京大学生産技術 研究所の協働によって、2009年から運営されている生き物調査につい ての分科会に参加しました。
 前半は須田真一さん(東大保全生態学研究室)による市民参加の生き物調査のメリットや、3年間の成果についてのお話がありました。 「市民が参加することで、生物情報の収集と環境学習効果が期待で きる。情報や成果目標を設定し、広域で密度の高い調査が可能になる。 しかし、生物に詳しい人が調査するわけではないため、特殊な機器や 技術を要する調査には向かず、メリットを生かすには企画運営にかな り工夫が必要。そのため、見つけやすく身近で名前が調べやすく、生 態も他の生物との関わりも良くわかっている蝶を対象とし、専門家が チェック運営する事で、絶滅したと思われた蝶が2例も報告されるほど の成果があった」。
 後半は安川雅紀さん(東大生産技術研究所)が、市民が参加しやす く成果が実感でき、専門家も研究に役立てることができるウェブシステ ムを作り上げたお話です。専門家との協働作業で4年目に入った生物 調査は、このシステムを使って北海道の黒松内町でも始まっています。
 フィービラの森でデータ収集を担当している私にとって、専門家の バックアップがあって多くの市民が参加するシステムがなんとも羨まし く、また札幌圏でも生物調査のようなことを、市民参加で行なえたらど んなに楽しいだろうと思いました。本当に興味深く、時間が短く感じら れた分科会でした。参加できて良かった!

第4分科会
「身の周りの有害物質」~私達が石けんを選ぶわけ~             本部石けん運動委員  櫻井 さくら

 分科会では、化学物質過敏症の裁判にも関わった弁護士の神山美智子 さんが、暮らしの様々な所に有害物質が入り込み影響を及ぼして いること、食料自給率の低い日本だが添加物まで輸入に頼っており安 全性も不確かなこと、欧米に比べ有害物質の規制に消極的であること 等を話されました。中でも印象に残ったのは「裁判員制度は殺人等 の刑事事件よりも普通の市民感覚を生かせる化学物質過敏症や電磁波過敏症 等の裁判にこそ適用してほしい」との話で、強く共感した。
 後半は太陽油脂の長谷川治さんの講演で、合成洗剤や歯磨き・シャンプー等に含まれる界面活性剤が有害化学物質であることをPRTR法で認めているのに、それが一般にはほとんど知られていないこと、しかも危険・警告マークをつけようと国連で決まったのに、業界は「手が荒れる」「水生環境に有害」等の肝心なマークを合成洗剤やシャンプー等につけようとしないとの話に憤りを感じました。興味深かったのは、ペットボトルに水酸化ナトリウム油脂を入れ、5分位振ると次第にドロドロになり、紙コップにあけてしばらく置くと逆さにしても落ちない位固まって石けんが出来たことです。もっと手間がかると思っていたので驚きでした。健康や環境に有害な合成洗剤に対し、安心安全で使用後は魚のエサになる石けん。改めてその素晴らしさを認識しました。

第6分科会
フィールドワーク「東京湾から東京をみる」

東京湾は約20%が埋立地。お台場海浜公園にはたくさんのカワウが羽を 休めていた。5月には赤貝やアナゴ が採れる


元東京海洋大学 海洋環境学科の丸山隆さんから、東京湾に 生息する生き物(外来種)や海の汚染(赤潮)について説明を 受けながら屋形船で2時間の東京湾散歩







生活クラブの放射能独自基準   4月からスタート

 福島第一原発事故後、生活クラブ連合会では、それまでの37ベクレルという放射能自主基準値の運用をやむなく停止。国の暫定規制値を運用しながら、まず外部に委託し消費材の放射能検査を実施しました。昨年9月からは、埼玉県にある飯能と戸田のデリバリーセンターの2ヵ所に検査機器シンチレーションカウンターを導入し、独自検査を開始。全体の傾向を把握するために1万5千件を超える5分間の簡易検査を実施してきました。その結果、生活クラブの独自基準(暫定)は国の新基準値より低い値で設定できると判断し、4月から運用が始まりました。
 チュプでは、消費材の放射能検査について、本部事業推進課の佐藤俊光さんに聞きました。        (取材/佐々木)

放射能検査機器。検出限界値0ベクレルの食品は、40分かけて検査している。

Q 事故直後は、北海道でも組合員からの電話が殺到したそうですね?
A ずいぶんかかってきましたよ。多かったのは産地や製造日を教えてほしいというもので、中には子どもに食べさせたくないから返品したいというものもありました。その後、方向性を示してからは、国の基準に準ずることへの批判もありました。でも37ベクレルの自主基準を運用すると、供給が困難になる 恐れがあったのです。当時は、とにかく消費材の汚染状況を把握することが先決でした。

Q もっと検出限界値を下げてほしいという声もあったのでは?
A 「0」にしてほしいという声はありました。もちろん低いに超したことはありませんが、「0」の食べ物を集めること自体もう無理なことで、それほどひどい事故だったという認識が必要だと伝えました。また、「検出限界」という表現をせざるを得ませんでした。

Q 北海道単協の消費材にも放射能の影響はありましたか?
A 当初、牛乳、肉、卵、米から始め、毎週5、6品を検査してもらったところ、予想していた通り道産の物は問題のないことがわかりました。でもチェルノブイリ事故では放射能が世界中に流れたので、今後も検査を続ける必要があります。特に海洋汚染は境界がありませんからね。三陸水産のわかめなどは、事故前の在庫品だったので、全く問題はありませんでした。新物に切り替わる時にまた検査します。

Q 稲わらの汚染も報道されましたが、飼料は測っていますか?
A 鶏の飼料、牛の米糠や豚の飼料用米などは、生産者が自主的に測っています。生活クラブでは 飼料は測っていませんが、豚肉、鶏肉は飼料の魚粕が切り替わった時、牛肉や牛乳は牧草が切り替わった時点で測定しています。

Q 連合会のホームページでは検査の全てを公開しているそうですが、どのような結果でしたか?
A 暫定基準値を超えたのは、北海道では扱っていない一部の農産物だけでした。昨年10月から今年2月までの検査では、新しい独自基準を適用した場合に超えるのは5件で、全体の0.03%です。検査数1万5千件の実績が、生活クラブの誇れるところで、ほかにはないこの実績があるからこそ独自基準は、国の新基準よりも低く設定することができたといえます。「検出限界」という表現は今後も続きますが、独自基準が遵守されていることが確認できるように運用していきます。

Q 独自基準での検査は進んでいますか?
A 北海道から、以前は毎週5、6品目送っていましたが、前よりも精度を上げるため測定時間を長くしているので、毎週2品目ずつ検査室に送っています。 水産品、農産品、また独自基準値の低いものを優先し、4月は魚、5月には米、豆腐の原料大 豆を検査しました。農産物は新物供給開始時に測定します。検査の結果は、毎月3週目の生活 クラブニュースで知らせていますし、ホームページでも随時アップしています。今後は、より見 やすい工夫をしていきます。

                       放射性セシウム 単位:ベクレル/kg     
生活クラブの独自基準値 (暫定) 国の新基準値
食品区分 基準値 食品区分 基準値
飲料水 10 飲料水 10
牛乳(原乳) 牛乳 50
乳児用食品 乳児用食品 50
一般食品 100
鶏卵・鶏肉・豚肉・牛肉 20
乳製品・青果物・魚介類・加工食品 50
きのこ類 100
暫定運用の点検、生産者との合意形成な ど討議を重ね、独自基準が8月に確定する予定です。




地域に生活クラブを伝えます!

屋外での活動が気持ちの良い季節になりました。各支部では、運営委員長を中心に
拡大を進めています。今回は、2支部の展示説明車を使った拡大の様子を紹介します。
一人ひとり出会いを大切に!         

「CO2削減にも取り組んでいるんですね」と、来場者は展説 車に掲示してあるポスターにも関心を寄せていました
 北斗支部では、今年度はぜひ拡大に力を入れたいと準備を進めてきま した。チラシをまくと加入につながる、 という体験をみんなに味わってほしいと、展説1週間前に 地区組合員と運営委員、消費プロジェクトメンバーや近く に住む組合員が一緒にチラシをまき、脱退した人への声か けなどに重点を置きました。また、せせらぎのアピールも したいと実演の準備もしました。 1ヵ所目の太平ろくろく公園には、10時半のスタートと 同時に、まず親子連れが釆てくれました。早速、国産の原 料を使ったおやつを紹介したり、「添加物が入っていない、 やさしい味です」とウインナーや牛乳などの試食を勧めま した。牛乳を飲んだ人は「甘くておいしい!」「市販とは味 が違う!」と話していました。
 天気の良い土曜日とあって、この日回った公園や駅前な ど3カ所の来場者は合計で20名になりました。「以前、乳 幼児の予防接種会場近くでチラシまきをした時に、住所を 書いてくれた人が今日の展説に来てくれました。一人ひと り丁寧に対応しながら、これからもどんどん生活クラブの 良さを伝えていきたいです」と、運営委員長の佐藤なぎさ さんは話します。北斗支部では、地道な活動が少しずつ地 域で芽吹いていることを実感しています。(取材/谷山)


みんなでまいたチラシは1000枚!

「冷蔵・冷凍品、野菜も取り組んでいます。豚肉もおいしいですよ!」
午前は新班結成をめざし、昨年の展説で加入の多かった里塚緑ヶ丘で開催しました。展説車が到着する前 から来場者があり、その後も次々と子ども連れや妊婦さん が来ました。試食として用意したのは牛乳、ホットケーキ、 マーマレ-ドやおにぎりです。準備は新運営委員が担当し ました。来場者の中には共同購入のシステムはどうなって いるのかと質問をする人がいて、班と戸配の説明、出資金 についても丁寧に答えていました。
 午後は、組合員が少ない地域で開催しました。チラシ を見て来場したのは以前組合員だったという人とその友だち。また、新運営委員が積極的に声をかけていたのは、公 園に遊びに来ていた子ども連れのお母さん。委員の説明に しっかりと耳を傾け、「無添加の調味料なのに、あまり高 くないんですね」と話していました。
 展説に向けて新運営委員4人と地区担当委員が協力し 合ってまいたチラシは1000枚。この日、ここで10人の 人に会って語ることができました。アンケートにも答えて もらったので、引き続き対応した委員が電話をかけるよう 運営委員長の山谷さんは確認していました。(取材/沼田)



   情報BOX

コミュニティレストランで学ぼう!
   おいしいまちづくリ

日 時 7月19日(木)
     札幌駅北口9:30 出発17:00頃帰着
場 所 余市町 食茶房・B&B、余市テラス
内 容 コミュニティ・レストランネットワーク北海道
    代表の伊藤規久子さんにお話を聞きます。
                 主催たすけあい委員会
 デイ こたけ まつり
日 時  7月22日(日)11:00~14:00
場 所  生活クラブデイサービスセンター「デイこたけ」
       (札幌市豊平区月寒東3条4丁目1-17)
内 容  月寒高校マンドリン部・NTTバンドの演奏、
     リサイクル品バザー、野菜・
     ケーキ販売、環境コーナーなど
    主 催デイこたけまつり実行委異会
幌延サマーキャンプ
日 時  7月28日(土)~29日(日)
場 所  豊富町セミナーハウス(天塩郡豊富町西豊富)
     ・核のゴミを考える交流会とシンポジウム
     ・幌延深地層研究センターへの申し入れ
     ・幌延町内で戸別チラシまき
         主催幌延サマーキャンプ実行委員会
※詳しくは生活クラブニュースをご覧ください。
問合せ/生活クラブ本部 TELOll-665-1717

問合せ/生活クラブ本部 TEL011-665-1717
   脱原発ポスター展

日 時 6月25日(月)~27日(水)
    10:00~19:00(最終日は17:00まで)
場 所 札幌駅前通 地下歩行空間
2011年5月に市民メディアが始めた脱原発ポスター展、国内
外から多数集められた作品の中から、約100点を展示します。
                主催 エネチェン☆ママたちの会
「明日悲別で」観劇ツアー
日 時 7月7日(土)
     札幌駅北口8:30出発18:30帰着
場 所 富良野市・富良野演劇工場
内 容 「明日、悲別で」(倉本聡作)の観劇と富良野
     の森を散策。
参加費 5000円(バス代・観劇料)
       主催文化委員会
せせらぎスクール 
日 時 7月16日(月)祝日
    10:00~12:00
場 所 札幌市清田区厚別川(札幌ふれあいの森入口付近)
  酒井健司さん(野生生物総合研究所)を講師に、水生生物を  探索したり、川の生態系などについて楽しく学びます。
                         主催環境委員会

  福祉基金賛同者状況 (5月26日現在)
     3,031名  (2名減)
      
        組合員でつなぐリレーエッセイ     時遊帖 じゆうちょう
  共稼ぎの我が家の子育てのモットーは「地 域と自然に育てられること」。今は堂々とそう 言えますが…6年前、私の職場は市内の別の 地域、車で小1時間ほどのところでしたので、 自宅には寝に帰るだけの日々…。ちょうどそ の時、長男の出産とともに1年間のお休みを 頂きました。しかし、仕事に戻ることを前提 に考えると、「自分たちだけの力で子育てはで きない」「ではだれが育てるんだろう」「今、自宅にいる間に私が息子に出来ることば何だろ う?」そんな折に、ご近所の方から教えてもらっ たものが生活クラブでした。
 「そもそもこの地域には、どんな人がいて、 どんな考えをもっていて、何が心地よいと思う んだろう???」。〝班″ 〝地区″ という取り組みが、その疑問に答えてくれると考えたのです。
 以来、都合のつく限り地域理解のため、そ して自分自身のネットワーク構築のため、生活クラブに参加しています。それはまた、普段は目に触れないところで、いつも私たちのためにと活動してくれている「誰か」のためにも なる行動なのかもしれません。
 帰宅すると食材が届いている喜びに、安心 安全な消費材を提供してくださる生産者の 方々の努力に、そして、2人になった息子を育 ててくれている地域と自然への感謝に、少しで も応えられるように、今日も午前4時から生 活クラブのチラシとにらめっこ。さあ、今月は どんな行動ができるでしょうか?           白石支部 戸田裕可