機関紙2009・9月・NO.320
    
INDEX
●幌延サマーキャンプ 核廃施設にNO!の声を
●2009ヒロシマ・ナガサキ平和行動報告
●2009 福祉基金助成先紹介
●アイヌ民族の食・文化にふれる一日
●情報BOX

 
 8年ぶりに再開  幌延サマーキャンプ
 幌延を核のゴミ捨て場にしないで!



手づくりのチラシを持って酪農地帯を戸別訪問。
「こんにちは、生活クラブです。
8年ぶりにおじゃましたんですけれど覚えていますか?」
   1982年、道北の幌延町に放射性廃棄物の 貯蔵施設誘致計画が持ち上がって以来、生 活クラブでは「核のゴミと人類は共存でき ない」として施設建設に反対してきました。 原発が稼動する限り増え続ける核のゴミ。 幌延問題は地元のみならず、全道民の命に かかわる重大な問題です。サマーキャンプ は、この施設建設で揺れる地元市町村の住 民との交流を深め、共に計画中止を求める 活動を進めていこうと、1990年から2001 年までの12年間、毎年行なってきました。 そして今年再開したサマーキャンプには、 組合員27名が参加し、幌延の現状を学んで きました。(8/1・2) 
 
大きな木々と美しい沼のある豊富町兜沼公園キャンプ場。
さわやかな空気の中、
大ぜいで食べる夕食のカレーが美味しい!
   
反対運動にかかわってきた人たちと、
幌延の現状について語り合った夜の全体交流会
 
「せっかく来てくれたんだから」と地元の皆さんが
用意してくれたキャンプフアイヤー。
赤々と燃える薪を囲み、歌や花火を楽しんだ

 

   
船橋奈穂美理事長が、日本原子力開発機構幌延深地層研究センターに対し「地層処分実規模設備整備事業」の即時中止を求める申し入れを行なった


   幌延サマーキャンプ  平和で自然豊かな北海道を子供たちに引き継ぐために
     
  核廃施設にNO!の声を 


  幌延サマーキャンプ実行委員会    吉村八重子
 何のための研究施設?

生活クラブ運動グループ(市民ネット・ワーカーズ)と共に 「地層処分実規模設備整備事業」の即時中止を求める申し入 れと、同事業に対する公開質問を行なった
 
 幌延町は稚内から南に約60kmのところにあります。酪農が基幹産業の町ですが、加工乳の価格が低いことや、後継者問題が追い討ちをかけ離農が相次いでいます。「核のゴミはいらない! 幌延サマーキャンプ」を始めた 1990年には、約4000人 いた人口も今年は約2600人 になっていました。町の活性化 という理由で国のエネルギー政 策に協力し、原子力関連施設の誘致を進めてきましたが、人の流出は止められなかったのです。
 1990年7月、道議会は全会派一致で、高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の最終処分場を幌延町に作らない決議を しました。しかし2001年、 堀知事と幌延町と核燃料サイク ル開発機構の3者で「幌延町に おける深地層の研究に関する協 定」を結び、放射性物質は持ち 込まないことを条件に、研究施 設の建設を認めてしまいました。
 生活クラブでは、10年間をひ と区切りとしていたサマーキャ ンプを2001年まで延長して 監視をしてきました。今、国は やっきになって最終処分場を探 しています。このような状況の中、サマーキャンプを復活させ、 現地で何が起きているか考えよ うと、生活クラブ運動グループ で実行委員会を立ち上げ、準備 を進めてきました。


 幌延の現状を語り合う
 8月1日、札幌駅に集合した 参加者は、ご夫婦や家族連れな ど27名。豊富町の兜沼キャンプ 場で行なわれる「幌延問題全国交流会」に合流する者と、市街地や酪農地帯に戸別訪問する者 に分かれ、はやる気持ちを抑え ながら行動を開始しました。
 「こんにちは!札幌の生活ク ラブ生協の組合員です。8年ぶ りに会いに来たんですが覚えて いますか?」「そったらどころで ない。天候不順で一番草が刈取 れないのさ。冬の牛の餌どうし たらいいんだか」 「こっそり言う けどずっと反対しているのさ」。 以前と変わらない会話が返って きます。市街地でも「ピンポン すると、必ず誰かが顔を出して 話を聞いてくれる」 と、初めて 参加した人が嬉しそうに話して くれました。
 夜の交流会では幌延問題の現 状を語り合いました。急いで牧 草の刈取り作業を終えて駆けつ けてくれた人たちも多く、とも に連携しながら運動を続けてい くことを確認しました。
 サプライズもありました。「幌延問題道民懇談会」 元代表の上田文雄夫妻が、札幌市長とし ての超多忙な公務の合間をぬっ て駆けつけてくれたのです。集 まった皆で改めて「幌延に核の ゴミは持ち込ませない!脱原発 社会!」を誓いました。

 今後の動きを監視しよう!
 翌日、北進地区に建てられて いる、深地層処分実規模PR・ 研究施設の見学を行ないました。 また、2015年予定の研究施 設の期限があいまいになり始め ているため、全体計画を明らか にすることや徹底した情報公開 について、建設・運営している 日本原子力開発機構幌延深地層 研究センターと原子力環境整備 促進・資金管理センターに対し、 申し入れを行ないました(写真)。
 PR館の横に税金3億円をか けた6畳くらいの仮建て屋があ り、実物大のガラス固化体を展 示しています。最終処分場とさ れる危険性があり、今後も監視 していかなければならないこと を実感しました。
 その後、バス組は浜頓別町の 市民風車「はまかぜちゃん」を 見学。泊原発・プルサーマル計画・ 幌延問題そして市民風車がつな がっていることを学びました。
 「百聞は一見にしかず。答えは 現地にある」とはよく言ったも のです。札幌で考えても分から ないことが多いのですが、現地 に行けばなぜこの問題に取り組 んだのか明快に分かってきます。 来年は皆さんも参加しませんか。



               2009 ヒロシマ・ナガサキ平和行動報告
          8月9日被爆地ナガサキは


 
爆風で鼻や頭が飛ばされた像
(浦上天主堂)



 15年目を迎えた「ヒロシマ平和行動」 は、 今年度から「ヒロシマ・ナガサキ平和行動」 と名称を改め、もう一つの被爆地である長崎 を加えた平和行動として、8月7~9日、中高生4名を含む総勢9名を初めて長崎に送り 出しました。
 「加害」と「被害」からの視点に加え、ナガ サキ平和行動には、新たに原爆投下日に山里 小学校(旧山里国民小学校) で行なわれている特別授業の参観や「平和の大使」として高校生1万人署名活動を自主的に行なっている 現地の高校生との交流を取り入れました。
 ヒロシマ・ナガサキ・・・私たちは、その日何 が起こったのか、なぜ原爆が落とされなけれ ばならなかったのか、その時代背景にあるも のは何かをしっかりと受け止めたい。直接二 つの被爆地に赴き、自らの五感をフル活動させ「感じること」「知ること」を通し、戦争の 悲惨さを語り継ぎ、核兵器のない平和な世界 を願い「行動すること」 へと更に広めていき たいと思います。                                
               文化委員会担当理事 江川靖子




 
原爆落下中心地に建てられた石碑。
この上空500mで爆発した
 
 岡 まさはる記念長崎平和資料館
 
船上から見た軍艦島(端島)
子どもたちに伝えることが大人の責任  江別支部 阿部裕美
 8月7日、これからスター トする平和行動にドキドキし ながら、たどり着いた爆心地 公園には、浦上天主堂の遺跡・ 原爆落下中心地を示す標柱が 建てられていました。そして そのかたわらにあるたくさん の千羽鶴を目にした時、心か ら平和の大切さを思いました。
 今回の平和行動で、私が感 動したことは、被爆体験者と して高齢にもかかわらず活 動されている方々や、そのお 話をしっかりと受け止めてい る「高校生平和大使」 の存在 でした。特に、原爆資料館で ガイドをしてくれた被爆体験者の嶺川さんの 「防空壕から やっと出た時の空気のおいし さや、青い空は忘れられない」 「子孫には、自分たちの味わっ た思いはさせたくない」 との 言葉が印象に残りました。私 も今回気持ち良く送り出して くれた4人の娘たちに、そしていつか出会う孫に、このよ うな思いをさせてはいけない と強く思いました。
 2日目の岡まさはる記念平和資料館を見学したとき、さ らにその思いは強くなりまし た。日本が戦争の時、アジア 諸国に対してどんなにひどい ことをしてきたのか、私は本 当に同じ日本人として驚きと 悲しみでいっぱいになったのです。
 8月9日、64回目の原爆記念日。山里小学校の平和特別授業参観と平和祈念式典に参 列したのですが、被爆された 方々の命日であるということ で、襟を正し心から冥福を祈 りました。私の隣に立ってい た若い女性の一筋の涙を目の あたりにして、その思いが強 まりました。
 このように、この3日間の 平和行動は、私にとってとて も深い学びの時間でした。こ れからもいろいろな活動の中 で戦争がどうしていけないの か、日本の加害責任も含めて、 私たち大人がきちんと学び、 子供達に伝えていくことが私 達の責任だと思っています。

 山里小学校の防空壕跡
 山里小学校の平和授業の様子
 
原爆落下中心地公園で
ピースリボンを広げる組合員

 生き生きと活動する高校生たちに共感   西支部 中村 香奈徳(高2)
 私の記憶に強く残っているの は、浦上天主堂の像や鐘、軍艦島と呼ばれる端島はしま、そして、現地の高校生たちの意欲的な活動です。  浦上天主堂の、鼻や頭が爆風 によって飛ばされた像の数々、 吹き飛ばされたり、溶けたりし た鐘。どれを見ても普段からは 考えられなく、長崎に落とされ た原爆の威力の恐ろしさそのも のが感じられました。
 船から見た軍艦島は、テレビで見るのとは全く違い、想像以上の小ささと建物の多さには、 驚きを隠すことが出来ませんでした。そして、周囲には海しか ないという孤立さは、私の想像 をはるかに上回っていました。  ときどき寄せる大きな波が、陸地にまで届いているのを見たとき、正直怖かったです。ですが  私はいつか、軍艦島の陸に立って、あの島の空気を吸ってみたいと思いました。
  私に一番の影響を与えたのは  「高校生一万人署名活動」 をしている高校生との交流です。高校生が生き生きとした表情で活動しているのを見たとき、私は同年代の学生とは思えませんで した。
  そして、被爆者が学生など若い人たちに、辛かった日々の経験を伝えていくことの大切さ と、その気持ちを受け止めて活動している高校生に感激したのと同時に、同じ高校生として少しでも協力したいと思 いました。活動のスロー ガンである「ビリョク だけど、ムリョクじや ない!」には、活動し ている高校生を勇気付 け、支える力があると 思います。
 現地の人と触れ合 えたことで、今までは 漠然と耳にしていた 「原爆」という言葉が すごく苦しく、恐ろ しいものなのだと改 めて思いました。そして、北海道と長崎は遠いのですが、「同じ高校生として少しでも 平和への活動ができたらいいな」と思いました。この3日間の経験を忘れずに、これからの毎日を過ごしていきたいと思います。
 
長崎の高校生達との交流会
 

 
スケジュール


8月7日  
      ○長崎原爆資料館見学
8月8日  
      ○じっくり聞く被爆の証言  
      ○岡 まさはる 記念長崎平和資料館見学  
      ○端島・高島ピースクルーズ2009参加  
      ○高校生との懇談  
      ○「被爆体験を語り継<会」
8月9日  
      ○山里小学校・資料舘見学、特別授業参観  
      ○平和祈念式典に参加
 



   福祉基金助成先紹介
        
 
 09年度の助成先10団体の活動を順次紹介しています。今回は、ほっとまむ(北広島市)と、地域食堂かえで(北広島市)を取材しました。
子育て支援ワーカーズほっとまむ
子供の笑顔に支えられて

 わらべうたを歌って、手遊びを楽しむ親子とスタッフ
                                                 生活クラブの福祉事業、親子ひろば「ほっとたいむ」は、05年から 厚別区大谷地、07年から北広島市輪厚で週1回、NPO法人北海道 子育て支援ワーカーズと生活クラブ組合員サポーターが運営してきました。09年3月からは、組合員 サポーターが中心となり設立した、 子育て支援ワーカーズほっとまむが運営を請け負っています。
 親子ひろばは、子どもと子ども、 大人と大人、子どもと大人が出会う場として地域に親しまれることを目指しています。毎年春には新しい顔ぶれが加わり、その親子も 今ではすっかり慣れて、元気いっぱ いの笑顔で遊びに来ます。「最近は お母さんたちの□コミで、来場者が増えてきました。厚別区民センターからの紹介もあり、少しずつ認めて もらっているようで、とてもうれし い」と代表の鶴谷聡美さんは話し ます。
 事業内容は、親子ひろばの他に、 生活クラブの運営委員会や講演会・ イベントの託児です。メンバーは月 に3回ほど集まって、運営や活動 を振り返ります。中でも親子ひろばについては、新たな出会いやエピソードがあり、話題が尽きません。 用意したおもちゃに子どもたちが 夢中になり、何度も繰り返し遊ぶ こと。子育ての不安や悩みを持っ たお母さんが、親子ひろばに通う うちに、子どもたちと笑顔で遊べるようになってきたことなど。メンバーにとってほっとたいむは、起業時の思いに立ち返る原点となって います。
 現在メソバーは11名。子育て中 のお母さんがほとんどです。鶴谷 さんは「遊びに来てくれる親子を 見守りながら、自分の子育てを振 り返ることもあります。今、子育 てを頑張っているお母さんと一緒に 子どもの成長を喜び、悩みや不安 に寄り添いながら、人と関わりあっ て子育てする良さを伝えていきた い」と話してくれました。

          
食のワーカーズ 地域食堂かえで
人と人をつなぐ地域のお茶の間

壁には地域の人が描いた絵が飾ってあり、手作り品の 展示や販売もしています
 地域食堂とは、「食」を通して 地域の誰もが交流でき、くつろげ るお茶の間のような「場」のことです。
 地域食堂かえでの前身は、07年 に市と協働で立ち上げた「コミユ ニティレストラン研究会」です。 偶然にも生活クラブ組合員だった 6人が中心となり、そこでの実践 を踏まえ、ワーカーズとして準備 を進め、09年5月に開店しました。
 住宅街の中、手作りの看板に迎 えられ、バラのアーチをくぐった 先に、かえではあります。取材を したこの日のメニューは、地元で 穫れたじゃが芋のコロッケ、古川 ポークを使った煮物など、デザー トまでついて7品。600円とは 思えないボリュームでした。
 かえでのメソバーは10人。献立 から調理まで責任を持つシェフ5 名が交替で、消費材や地元の農産 物など安心安全にこだわった材料 を使って、得意料理を提供してい ます。特にガス釜で炊き上げた生活クラブ米はおいしいと評判です。
 スタッフは、「決して一人でぽつ んと食事をさせることはありません」との言葉どおり、積極的に話 しかけ、楽しい雰囲気をつくって います。お客さんは、「お味噌汁が 飲みたい」と通うお年寄りや家 族連れなど、リピーターも増えています。ここに来るうちに顔見知りも増え、自然と会話は弾みます。かえでが、地域の人と 人の輪をつなぐ場として、少しずつ知られ始めているようです。
 「実家に帰ってきた感じだと いわれることもあります。『ど うぞゆっくり、くつろいでいっ てください』と言っています」 と笑顔で話す代表の樫見由美子 さん。今後は料理教室、お祭り など地域の方々と楽しめる事を やっていきたいと、夢は大きく 広がっているようでした。




      アイヌ民族の食・文化にふれる1日         
                 自然とともに生きる知恵を学ぶ

 7月29日、「アイヌ民族の食・文化 散歩」と題して、先住民族としてのアイヌ文化、特に食文化を学ぼうと、札幌市南区小金湯にある札幌市アイヌ文化交流センター「ピリカコタ ン」を訪ねました。高校生1名を含む16名が参加し、北海道アイヌ協会札幌支部副支部長の 島崎直美さんを講師にアイヌ料理を学び、歴史の里を見学しました。                                                                 本部文化委員 守田恵美子

参加者には「どれも美味しい」「もっとアイヌ料理 を覚えたい」と大好評。(写真左は、講師の島崎さん)

旬を大切にする アイヌ料理
 島崎さんはニューヨークの国連で行なわれていた「女性差別撤廃委員会」 に出席して帰 国したばかり。そして訪ねたこの日は「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の報告書が提出される日とあって 多忙を極めていたはずですが、 明るく大らかに私たちに接し てくれました。
 料理はプクサご飯(行者ニ ンニク入りご飯)、トゥレプのてんぷら (オオウバユリのて んぷら)、コンプシト(昆布たれ団子)など8種類。参加者は、島崎さんの指示に従って野菜 を切ったり、お団子を作った り、昆布を油で揚げたりしま した。どの料理も、とても手 間暇がかかっていました。
 行者ニンニクは乾燥したものか冷凍したものを使います。 また棒タラは手でほぐし、水で戻します。「シケレペ」 とい う名の柑橘系の香りのする木の実は、乾燥させて保存したものを水で戻して使います。 季節のものを大切にするアイ ヌの人々の生活の知恵がいっ ぱいでした。そして何度も島崎さんが口にしたのが 「添加物などの入っていないもの」 「身体にとって良いもの」とい う言葉です。参加者一同大き くうなずいていました。
私たちは自然に  生かされている
 
ピリカコタンには、かつて食料や薬にするために採っていた 100種類以上の木や植物が植えられている
 南区のはずれの小金湯という土地が、先住民族であ るアイヌの文化交流の場 として本当に相応しいかは議論が分かれるところです。が、山懐に抱かれ た地で自然の恵みに感謝 しつつ、命を戴いて生き ることに敬虔なアイヌの 人々の生き方を目の当た りにして、私たちもまた 自然に生かされていると いうことを深く自覚させ られました。
 
アイヌの人々が暮らしていたチセ(家)が再現されている
  それは特に野外見学のとき に強く感じました。例えば私 たちにはただの野草(!) と しか見えない草木も島崎さん の目を通すと「あれはもう少 し経ったら、食べたり薬とし て利用できるもの」 と言います。また、オオウバユリを見つけても根こそぎもって いくのではなく、地中の 根は残す、種は土にばら まいてから採って行って くれ、という言葉は自然 と共に生きていく者の知 恵に溢れているといえるでしょう。
 他者の命を戴いて成り 立つのが私たち人間の生であるならば、そのこと の重みを心に刻み日々を 生きていきたい、と改め て思う一日でした。



 
   情報BOX

     石けん大掃除企画
日 時  10月22日(木) 10:00~12:00
会 場  エルプラザ 2F 環境研修室
               (札幌市北区北8西3)
石けんを使った掃除のコツを学びます
           主催:石けん委員会

 2009ヒロシマ・ナガサキ平和行動報告集会
     ~次世代への伝言~
日 時  10月24日(土)13:30~15:30
会 場  市民ホール会議室(札幌市中央区北1西1)
・ドキュメンタリー映画
 「ヒロシマ・ナガサキ」ダイジエスト版上映会
・「子どもたちが見たもの・感じたこと」
 ヒロシマ・ナガサキに参加した子どもたちの意見交換会
         主催:文化委員会
   福祉基金賛同者状況 (8月17日現在)
     2146名(10名減)
わたしたちの70円が
地域福祉を大きく変えます。
あなたもぜひ参加しましょう!

福祉基金賛同書は各センターまでご請求ください。
問合せ/生活クラブ本部  TEL 011-665-1717
         アールな一日
日 時 9月29日(火)10:00~12:30
会 場 エルプラザ4F料理実習室
参加費 200円     (札幌市北区北8西3)
・ひがしリサイクル 東 龍夫さんの講演
・Rぴん消費材を使った料理紹介
       主催:環境委員会   
牛肉をメインにして
  パーティー料理を作ろう!!
日 時 10月15日(木)10:00~14:00
会 場 工ルプラザ4F料理実習室(札幌市北区北8西3)
参加費 500円(予定) 定員 30名
牛肉の生産者㈱北海道チクレンミートの山口剛敏さんを
講師に、クリスマス・お正月のテーブルを彩る料理を作
リます。
        主催:消費委員会
「トマトケチャップを語ろう!」活動報告集会
みんな集まれ!!まるごとケチャップまつり

日 時  10月21日(水)10:00~13:30
会 場  かでる2・7 710会議室(札幌市中央区北2西7)
弁当代  600円
      (トマトケチャップレシピ募集で、優秀賞に
       選ばれたメニュー3品が入っています)
ケチャップの生産者コーミ㈱のミニ講演会、工場視察報告、各支部の活動報告、ケチャップ作りなどを行います。
        主催:消費委員会
 
              

        組合員でつなぐリレーエッセイ     時遊帖 じゆうちょう

 すーっと風が吹く。湿った匂いの海風、草の間を かけてきたおてんばな風、雨を連れてきたと知らせにきた風、歩くのも大変な強引な大風、秋の始まりに頭の上をかすめてゆく気まぐれな風、子ども達の背中をそっと押してくれる春風、厳しい冬を共に過 ごす風・・・私が育った田舎町で、毎日吹いていた風。 それは音楽のように耳と体に染みこんでいる。
 思い返してみるとその田舎町で、音楽ばかり聴いてきた。壊れそうだった心を支えてくれたのはいつ も音楽だった。音楽は尊敬する友達で、私の旅先案 内人だ。私の知らない世界中の過去と現在と未来 を行き来して、あなたは宇宙に生まれたちっぽけな ひとり、だから懸命に生きるだけよ、と私に教えて くれる。そして今、幸せなことに、大好きな音楽が 生活の中心だ。
 歌は、風に似ているのかもしれない。楽器で言う ならトランペットか。この夏、素晴らしいトランペッ ターが風のように音を奏でてくれた。とても自然で、 その音は、時にふんわりと、時に情熱的に空に溶け ていった。きっとそれを必要としている人に、優し く振動していった。音には色があり、温度があり、 匂いがあって・・・一緒に演奏していた私も、彼のお陰 で風のような音楽を奏でることが出来た。それは宇 宙の一部で、そして私自身もその一部なんだと思え た、夏の日の記憶。まだしばらくはその風に乗って、 私の知らない世界中へ、心の旅をしてみたい。あり がとう、これからも、音楽へ感謝をこめて。                             中央支部/箭原 やはらみずほ