フィービラの森だより

フィービラの森だより

生活クラブ北海道が20周年記念に始めた森づくりの報告
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混播法

森づくり



生活クラブ北海道は20周年記念事業として、2002年、古平町に植林用の土地( 約5haの牧場跡地)を取得し ました。古平町の皆さんとともに森を作りたいという思いを込めて、この土地を
「フィービラの森」と名付けました。
古平町は札幌から車で1時間半、積丹半島の東側中央部に位置し、人口3600人ほどの町で す。
生活クラブとは、たらこやほっけなどの水産加工品(東しゃこたん漁協・古平加工協)や、農産品(JAふるびら)、平田牧場の豚肉など、消費材の産地として関係の深い町です。

森の様子

森づくりセンターの指導の元、約2メートル間隔で針葉樹、 広葉樹を混植しました。2004年には生態学的混播法による植林もしました

2003年から2009年にかけて3036本を植林しました
植林図
(2003〜2009年)
植林した木も育ってきています牧場跡地で木はまばらでした








左は2004年9月、右は2012年9月の様子です。
木々が育ち少し森らしくなってきました。

植林記録(2003〜2009年)

植林したのは3036本

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生態学的混播法による植林

生態学的
混播法

 北海道工業大学教授 岡村俊邦教授たちのグループが中心となり研究されている自然林の再生法の一つです。 直径3mのサークルに、 なるべくその土地に自生する樹種を種から育て10本ずつ植えます。 気候や土などの条件に合ったものだけが生き残り、森を再生します。

メリット
・草刈りなどの手間がかからない
・種取り、苗づくり、植え付け など、 子どもから大人まで住民参加の森づくりが出来る
デメリット
・表土を剥がしマルチング材をいれたサークルを作るのに、初期投資が必要。
 
 フィービラの森では、岡村教授に来ていただき、 2003年4月 環境財団のスタートアップ助成を受け、 10サークル(マルチング材 砕石5 木材チップ5)に20種類の苗を植えました 毎年10月頃に成長記録をつけています。 ケヤマハンノキのように5メートル以上になったもの、何度も雪害にあって折れ、まだ数センチの木、消えてしまったものなど、サークルによって様々な表情を見せています
 身近で、名前と木を確認出来る見本林のような場にもなっているのは、思わぬ副産物です。 成長が早い木が、最終的に生き残るとは限りません。100年後、森に選ばれる木は、どれでしょうね。


2003年
 森でどんぐりやエゾニワトコ等の種を採りました10月 種取りウォーク

森に有る樹木の種をとり苗を育てます。






2004年
 9月 サークルに植樹 20種100本
 サークル10個に20種類100本を植樹しました。

【・クリ・ミズナラ・オニグルミ・キタコブシ・ホオノキ・エゾヤマザクラ・イヌエンジュ・ケヤマハンノキ・ハウチワカエデ・シナノキ・イタヤカエデ・アオダモ・ズミ・ヌルデ・トドマツ・シラカバ・ヤマグワ・エゾニワトコ
・センノキ・ウダイカンバ】
2005年〜
毎年秋に樹木の高さ測定 

育ち始めています2006年の様子

2008年 けっこう大きくなりました2008年の様子

大きく育った木は高さを測定するのも大変です2012年の様子

森づくりプロジェクト